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2016.11.7 19:45

【福島記念】レース展望

2走前のラジオNIKKEI賞で重賞初制覇を果たしたゼーヴィント

2走前のラジオNIKKEI賞で重賞初制覇を果たしたゼーヴィント【拡大】

 秋の福島2週目の日曜メインは、荒れるハンデ重賞として知られる第52回福島記念(13日、GIII、芝2000メートル)。昨年こそ2→1→4番人気で順当に収まったが、一昨年は6→13→1番人気で馬単3万6620円、3連単36万750円の大波乱。それ以前にも2007年が5→16→9番人気で馬単5万2760円、3連単63万1340円など、過去10回のうち5回が馬単万馬券決着と、馬券的な妙味にあふれたローカル重賞だ。

 昨年は3歳馬のヤマカツエースが制したが、今年もイキのいい3歳勢がそろった。筆頭はゼーヴィント(美浦・木村哲也厩舎、牡)。2走前のラジオNIKKEI賞を重賞初挑戦で制すると、続くセントライト記念では皐月賞馬ディーマジェスティにクビ差2着と能力の高さを示した。その後は優先出走権を得た菊花賞に向かわず、ここに向けて調整。ハンデの55キロは、3歳馬としては1998年クリールサイクロン(4着)以来となる重量だが、それも力を認められた証しだろう。世代上位の地力とコース適性は十分に示しており、中心を担える存在だ。アンドレアシュ・シュタルケ騎手とのコンビも興味深い。

 古馬と初対戦のアイルランドTで2着に好走したマイネルハニー(美浦・栗田博憲厩舎、牡)も有力だ。春にはフジテレビ賞スプリングSでクビ差2着と好走した実力馬。小回りコースの適性は証明済みだ。重賞未勝利の身でハンデ54キロは見込まれた印象だが、持ち前の先行力はここでも大きな武器となる。4カ月半ぶりの前走を叩き、状態面の上積みも大きい。

 フェアリーS、ラジオNIKKEI賞ともに2着のダイワドレッサー(美浦・鹿戸雄一厩舎、牝)=52キロ=も、小回りコースで実績を残してきた強みがある。初の年長馬相手でも、立ち回りの良さを生かして上位を狙う構えだ。

 プロフェット(栗東・池江泰寿厩舎、牡)は近3走こそGI・GIIで良績を残せていないが、京成杯を制しているように実力は確か。ハンデも54キロと手頃で、今回はGIIIになる。集中して走れば巻き返しがあってもいい。

 古馬勢ではダイワリベラル(美浦・菊沢隆徳厩舎、牡5歳)が有力。1月のニューイヤーS勝ち以降は3着以内に入れていないが、1400メートルの京王杯スプリングC(15着)を除けば、大きく負けていない。2000メートル以上は久々だが、福島のこの距離で2戦2勝と抜群のコース適性を示しており心配は無用だ。ハンデも56キロなら問題なし。リズム良く走れば、待望の重賞初制覇もありそうだ。

 シャイニープリンス(美浦・栗田博憲厩舎、牡6歳)は4月に同じ舞台の福島民報杯を3馬身差で快勝。高い舞台適性を示した。ハンデ56.5キロでは新潟大賞典で3着に好走しており、大きな不安はない。前走のアイルランドT(7着)は別定58キロと休み明けが影響した印象。叩いた今回は巻き返しが見込める。

 ケイティープライド(栗東・角田晃一厩舎、牡6歳)はマイル前後を中心に使われていたが、初の2000メートル戦だった2走前の函館記念で2着に好走。年齢的にズブくなってきた今なら、中距離が良さそうだ。ハンデは軽量52キロ。立ち回りひとつでチャンスがあるだろう。

 同舞台の2013年七夕賞を含め重賞3勝のマイネルラクリマ(美浦・上原博之厩舎、牡8歳)がトップハンデの57.5キロを背負う。長期休養もあり2年以上勝ち星から遠ざかっているが、前走の七夕賞では今回と同斤量で0秒6差の4着に好走した。4カ月ぶりだが、調教では豪快な動きを見せており、8歳馬でも注意が必要だ。

 1000万下-1600万下を連勝してきたマルターズアポジー(美浦・堀井雅広厩舎、牡4歳)の勢いも侮れない。福島コースは3戦して2勝、3着1回と安定。同じ脚質のマイネルハニーとの兼ね合いが鍵だが、前走から3キロ減の54キロなら好勝負に持ち込んでも不思議はない。

 近走不振でも重賞実績が豊富なファントムライト(栗東・藤原英昭厩舎、牡7歳=55キロ)のほか、小倉記念で0秒2差5着と復調気配のマーティンボロ(栗東・友道康夫厩舎、牡7歳=57キロ)、7日現在では除外対象だが、七夕賞3着のオリオンザジャパン(美浦・小西一男厩舎、セン6歳=53キロ)、福島コース【2・1・1・1】のヤマニンボワラクテ(栗東・松永幹夫厩舎、セン5歳=55キロ)なども高配当を演出する可能性がある。

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