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2016.6.30 15:17

【リレーコラム】関西競馬エイト

 梅雨入り以降、最大の降水量となった先週の関西地方。開催後半の阪神芝コースは、その影響をまともに受けました。馬群が通った後の傷んだ部分を整える馬場造園課の方々の姿は、例えるなら掘り起こした畑の土をひたすら均(なら)す作業。3、4コーナーもそうですが、トップスピードに乗った後の減速ポイントとなる1、2コーナーの傷みもひどく、レースが終わると路盤の土がむきだしに。馬券作戦はもちろん、馬の脚元にとっても不確定な要素が増えることになります。

 宝塚記念では4コーナーから1コーナー付近までの部分が2回、大きな負荷にさらされます。どれだけ馬場整備が施されても、最後の追い比べは各馬がスタート後の先行争いで1度通った部分。ドゥラメンテもゴールまでは歯を食いしばって、この荒れ馬場を耐えていました。が、入線後にフッとスピードが緩んだ瞬間、大きくバランスを崩す事態に…。

 今週から舞台を中京に移しますが、週末に降雨が連続すると、開催後半には同様の荒れたコンディションが待ち受けています。特に中京で懸念されているのが、障害レースと平地戦が同じコースで行われること。コースを1周半以上使用することに加え、各障害の踏み切りポイントでは大きなダメージが馬場に加わります。「障害戦の前と後では馬場状態が大きく変わる」とは、複数のジョッキーのコメント。これを解消するには障害専用コースがある競馬場にできるだけ番組を振り分けることが求められます。東京、中山、京都、阪神、福島(タスキのみ)、小倉がそれに該当しますが、栗東所属の立場から言わせてもらえば、もっと活用できると思えるのが小倉の障害コース。夏場は現地で障害試験が行えるほど、施設は充実しています。冬のローカル開催は関東遠征組に配慮して番組設定が見送られていますが、むしろ、この開催を充実させることで全体的なバランスが保たれるのではないでしょうか。

増井辰之輔(ますい・たつのすけ) 関西エイト想定班 

血統・直感

大穴

単複

プロフィル

1972年生まれ、大阪府出身、O型。大阪サンケイスポーツ・レース部のアルバイトを経て、関西競馬エイトへ移動。現在は想定班として、池江寿、西園、岩元など14厩舎の取材を担当。

予想スタイル

「変わり身狙い」で本命戦が超苦手。強い馬より、強敵相手にもがいている馬に目が行く。アウトレットの掘り出しモノ、ちょっと釘の開いたパチンコ台が好き。