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2016.5.25 11:25

【ダービー】ルメール「完璧」鬼迫ダイヤモンド

サトノダイヤモンドは皐月賞からガラリ一変。まさに究極の仕上がりだ

サトノダイヤモンドは皐月賞からガラリ一変。まさに究極の仕上がりだ【拡大】

 「第83回日本ダービー」(29日、東京、GI、芝2400メートル)での逆転を狙う皐月賞3着のサトノダイヤモンドが25日朝、栗東トレーニングセンター(滋賀県)のCWコースで豪快な動きを見せた。長め7Fから気迫十分に、併せた2頭をバッサリ切り捨てる激デモ。皐月賞とは一変したアクションに、調教チェッカーズも迷わずA評価だ。陣営の手応えも満点以上、ダービー馬へ大きく近づいた。

 戴冠へ、攻めの姿勢を貫いた。逆転を狙う皐月賞3着のサトノダイヤモンドが、渾身の7F追いで万全の態勢を整えた。

 薄曇りの栗東TCで、午前6時の開門直後にCWコースに入場。その背中には主戦クリストフ・ルメール。サトノノブレス、プロフェット(皐月賞に出走)を2馬身間隔で追いかけ、残り7F地点から早くもペースを上げていった。

 最大目標ならではの、熱のこもった長めからのハードメニューだ。勝ちたい陣営の思いに、重心をグッと下げた雰囲気満点のフォームで対応した。前走時まで若干残っていたコーナリングのモタつきも気にはならない。そして直線、内に潜り込むと、これで総仕上げとばかりに一杯に追われて、外ノブレスに1馬身、中プロフェットに2馬身半先着した。

 「皐月賞はコンディションが100%じゃなかった。でも、けさの追い切りは完璧だったね。反応がとても速くなった」

 追い切り直後の記者会見に臨んだルメールが変わり身を絶賛する。確かに前走に限らずこれまでは、調教で派手にアピールすることは少なかった。そんな実戦タイプが、ここ一番で見せた鮮やかな変化。十二分な負荷、反応の鋭さと、どこを取っても評価“A”だ。

 「皐月賞は悪いことが重なった。力負けとは思っていないよ」

 1番人気を裏切る形となった皐月賞は“誤算が3つあった”と池江調教師は振り返る。

 「大型馬の休み明けで思った以上に余裕が残った(プラス6キロ)し、レースでも前残りを意識して前々で-と指示を出したら裏目にでた。でも、何より大きかったのは直線で(他馬に)寄られる不利。加速に時間がかかるタイプが、やっとスピードに乗ったところだからね。もしあれがなければ、数馬身は違っていたと思う」

 力を出し切れなかった前走のストレスを糧に、一歩踏み込んだ調教を課した今回、仕上がりはトレーナーも自らが納得できるレベルだ。

 「前走とは体つき、筋肉のつき方が全然違う。もともと、ここが一番の目標だったから」

 05年ディープインパクトとの父子制覇へ、究極の態勢を整えた2億4000万円ホース。奪“冠”へ大器が一歩前進した。(夕刊フジ)

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