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2016.5.25 05:04

【矢作芳人調教師 信は力なり】ここでの辛抱が必ず大きく花開く

 東京での世界最終予選で、リオへの切符を手にした女子バレーボール日本代表。オランダ戦でセッターとして先発した田代佳奈美選手は当厩舎、田代宗昭厩務員の娘さん。当日、東京競馬場に出張していた父は残念ながら生観戦できなかったが、大胆かつ繊細なトスワークで見事にオランダを撃破した。

 父は普段から娘に「競馬も2着では意味がない。良くやったではダメ、目の前の勝負に勝ち切ることが肝心」と説いているそうだ。勝負強い彼女のリオでの活躍が今から楽しみである。

 昨年はリアルスティールがいたが、今年は寂しいダービーウイークとなった。ダービーだけは毎年参加していたいと努力しているのだが、なかなか思うようには行かない。

 今年もチャンスは十分あった。ドレッドノータスは、出走資格を満たしていたし、使えないことはなかったが、馬の状態が完調には至らないと判断して回避した。新緑賞で2勝目をあげたカフジプリンスは、京都新聞杯で賞金を加算してダービーに行きたいと考えていたが、成長途上での厳しいローテーションは将来のためにならないとの思いから休養に入った。いずれも秋の飛躍が期待できる馬であり、ここでの辛抱が先々必ず大きく花開くと信じている。

 厩舎はすでに来週の安田記念へ頭を切り替えている。リアルスティールはドバイからの帰国初戦となるがいたって順調で、このまま調教を進められれば、かなり良い状態に持っていけそうだ。万全の態勢でマイル世界一の馬に挑戦したいと思う。 (JRA調教師)