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2016.4.11 17:22

【皐月賞】レース展望

昨年の朝日杯フューチュリティステークスを制し、2歳王者に輝いたリオンディーズ

昨年の朝日杯フューチュリティステークスを制し、2歳王者に輝いたリオンディーズ【拡大】

 今週の日曜中山メインは、第76回皐月賞(17日、GI、芝2000メートル)。ダービー、菊花賞へ続く牡馬クラシック3冠の第1弾で、今年も前評判の高い“3強”をはじめとするハイレベルなメンバーがそろった。血統的にも魅力のある馬が多く、ファン必見のレースとなる。

 弥生賞では2着に敗れ、初黒星を喫した2歳王者リオンディーズ(栗東・角居勝彦厩舎、牡)。前走は好位から積極的に勝ちに出る競馬だったが、優勝馬とのクビ差は勝負のアヤだろう。鞍上は桜花賞を制して勢いに乗る名手ミルコ・デムーロ。今回の結果次第では、クラシックの春4冠も現実味を帯びてくる。むろん、先着を許したライバルへの対策も抜かりはないはず。休み明けを叩いた上積みも見込めるだけに、反撃は必至だろう。母が日米オークスを制したシーザリオで、半兄が菊花賞&ジャパンカップを勝ったエピファネイア(父シンボリクリスエス)。血統背景通り、スケールの大きな走りを見せる馬で、3歳最初の頂上決戦もトップの座を譲らない。

 そのリオンディーズを破って弥生賞を制し、無傷の3連勝を飾ったのがマカヒキ(栗東・友道康夫厩舎、牡)だ。3戦すべて上がり3ハロン最速で、レースぶりにも余裕が感じられる。3戦は11頭、8頭、12頭という少頭数で、末脚勝負がはまった印象もあるが、前走はGI朝日杯フューチュリティSの1、2着馬を負かした。実績と自信は揺るぎないものとなり、走破時計の1分59秒9(良)も破格だ。今回は鞍上が川田将雅騎手に乗り替わるが、自在性のある脚質で問題は感じられない。ここも突破するようなら、無敗の3冠馬誕生への期待も高まる。

 きさらぎ賞を制して同じく無傷の3連勝を決めたサトノダイヤモンド(栗東・池江泰寿厩舎、牡)も、王者となる資格は十分。マカヒキと同様、3戦ともに上がり最速で、重→稍重→良と、どんな馬場状態でも確実に脚を使える点がセールスポイントだ。未対決の強豪も多いが、不安より期待の方が大きい。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、この世代で数多くの素質馬にまたがってきており、ライバル馬の背中も知っている。気後れはない。セレクトセールで2億4150万円(税込み)の高値がついた評判馬が、戴冠に挑む。

 ディープインパクト産駒のダークホース的な存在がマウントロブソン(美浦・堀宣行厩舎、牡)。昨年12月の中山で未勝利を脱出すると、あすなろ賞、フジテレビ賞スプリングSも制して3連勝。一戦ごとにレースのうまさと力強さが増しており、上昇度ならメンバー中でも一、二を争う存在だ。短期免許で今週来日するトミー・ベリー騎手とのコンビで挑む。

 血統的に注目されるのは、弥生賞3着エアスピネル(栗東・笹田和秀厩舎、牡)と、スプリングS7着のドレッドノータス(栗東・矢作芳人厩舎、牡)の2頭だ。母はそれぞれエアメサイアとディアデラノビアで、この2頭はリオンディーズの母シーザリオとともに、2005年オークスで1~3着を独占(1着シーザリオ、2着エアメサイア、3着ディアデラノビア)。11年のときが流れて、息子たちがクラシックで対決する点は興味深い。

 末脚の破壊力という点ではロードクエスト(美浦・小島茂之厩舎、牡)も上位にランクされる。前走のスプリングSは3着に敗れたが、初コンビだった池添謙一騎手が脚を測ったような面も感じられた。2度目の騎乗で仕掛けどころも変わってくるはずで、鞍上にとってはハナ差負けを喫した桜花賞の悔しさを晴らしたいところだ。

 他にも、ディープインパクト産駒で共同通信杯を制したディーマジェスティ(美浦・二ノ宮敬宇厩舎、牡)、今回と同舞台の京成杯を勝ったプロフェット(栗東・池江泰寿厩舎、牡)といった重賞ウイナーも、上位争いが見込める素材。若葉Sを制して3連勝中と勢いに乗るアドマイヤダイオウ(栗東・友道康夫厩舎、牡)も馬場が悪化するようなら浮上してくる。

 また、ジュエラーが桜花賞を制したことで新種牡馬ヴィクトワールピサ産駒も注目の的。すみれSを制したジョルジュサンク(栗東・鮫島一歩厩舎、牡)、若葉S2着のナムラシングン(栗東・高野友和厩舎、牡)の2頭も目が離せなくなってきた。

 3強対決で平穏に終わるのか、それとも波乱の決着が待っているのか。見応え十分の決戦が間近に迫っている。

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