橋口慎介師、いきなり大挙8頭出陣「父超える厩舎に」

2016.3.4 05:03

 藤田菜七子騎手は3日の川崎競馬でひと足早くデビューを迎えたが、3人の新規開業調教師と5人の新人騎手にとっては、5日からの中央競馬が初陣となる。栗東の橋口慎介調教師(40)は、いきなり8頭を出走させて、大攻勢をかける。

 JRA通算991勝を挙げた偉大な父、橋口弘次郎元調教師を引き継ぐ形で、橋口慎介調教師がいよいよ出陣する。

 「一から(自分の)厩舎を作っていくのは新鮮ですし、楽しいですね。スタッフも楽しんでやってくれています」

 先週の父の最終レースを見届け、涙を流した。その父からは「『出馬投票と特別登録は絶対に忘れるな』と口を酸っぱく言われました」と笑ってみせる。

 調教時に着る厩舎服は父譲りの緑を基調に、左胸に星が3つ刻まれるデザイン。「ミシュランの三つ星のように一流になりたい」と願いを込めた。

 開幕週は土日に8頭がスタンバイ。ポラリスS(日曜阪神10R)のグレイスフルリープは、「引き続き状態はいい。間隔が詰まっているし、体が絞れればさらにいい競馬ができると思う」。

 大阪城S(日曜阪神11R)のダノンメジャーは、「先週からコース追いをしてすごくいい動き。距離も芝1800メートルの方がいい」。

 先週でも使えたが、父からの“置き土産”と言うミカエルシチー(土曜阪神8R)は「京都より阪神の方がいい。追い切りも相変わらずいい動きでした」など、いきなり初Vを狙える布陣だ。

 「馬の走る気持ちを引き出し、それをなくさないこと」が“ニュー橋口厩舎”のテーマ。「父を超えるくらいの厩舎を作っていきたい」と目標は大きい。「誰かひとりでも、いや、父に『超えた』と言ってもらえるようになれば」と船出に目を輝かせた。 (渡部陽之助)

新規開業調教師

 ◆斉藤崇史調教師(33)=栗東 「期待と不安が半分ずつ。調教師になりたくてこの世界に入って、やっと始められるという気持ちと、厩舎経営をしっかりやっていけるか、という不安もあります」(出走馬は土曜中山12Rクレアドール、土曜阪神9Rライトファンタジア)
 ◆渡辺薫彦調教師(40)=栗東 「雰囲気のいい厩舎にしたい。締めるとこは締めますが、楽しんで仕事ができたらいいですね」(出走馬は日曜小倉8Rデンコウウノ)

新人騎手

 ◆荻野極騎手(18)=栗・清水久 「やっとこの日がきたと、待ちわびていました。不安なことは多いですが、新人らしく失敗に恐れずに取り組んでいきたい」(土曜阪神1R、日曜小倉3、4、5Rに騎乗)
 ◆菊沢一樹騎手(18)=美・菊沢 「スタートには気を使っていますし、馬のリズムを崩さずに、冷静に臨機応変に乗りたいです。他厩舎の馬に乗せてもらえるのも、自厩舎の方が他厩舎の調教騎乗を優先してくれたからなので感謝しています」(土曜中山3、4、6R、日曜中山1、6、7、8、9Rに騎乗)
 ◆木幡巧也騎手(19)=美・牧 「先生(牧光二調教師)が騎乗馬を用意してくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。いろんな人に支えられていることを忘れず、期待に応えていきたいです」(土曜中山1、2、3、7、8R、日曜中山3、6、7Rに騎乗)
 ◆坂井瑠星騎手(18)=栗・矢作 「新人らしく積極的に、そして冷静に周りに迷惑をかけないように乗っていきたいです」(土曜阪神3、5、7、8R、日曜阪神1、5、8Rに騎乗)
 ◆森裕太朗騎手(19)=栗・鈴木孝 「ようやくデビューできるのでは楽しみです。親にいい姿を見せられるように頑張ります」(土曜小倉4、6、7R、日曜小倉1、7、9Rに騎乗)

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