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2016.3.3 17:20

藤田菜七子騎手、初日は未勝利も見せ場たっぷり

初日は勝ち星がなかった藤田菜七子騎手だが、待ちに待ったデビューを迎え充実の表情を見せた

初日は勝ち星がなかった藤田菜七子騎手だが、待ちに待ったデビューを迎え充実の表情を見せた【拡大】

 JRAでは16年ぶりの女性騎手として3日の川崎競馬でデビューを果たした藤田菜七子騎手(18)=美浦・根本康広厩舎=は、初日に計6鞍に騎乗も未勝利に終わった。しかし、第4レース、第5レースでは相次いで大外から迫力十分の追い込みを披露。詰めかけたファンを大いに沸かせた。

 初騎乗の1Rでは2番人気で8着とほろ苦い結果に終わったが、4Rでは後方待機から末脚を伸ばして4着と善戦。近況は全くの不振だったパートナーを好走に導いた。キャリアを積んで迎えた3戦目の5Rは、前走で2着というチャンス十分の騎乗馬。ここも中団の後方につけて、直線で外に持ち出すと、一完歩ごとにグイグイと伸びる。ファンの大歓声を受けて勝ち馬にアタマ差まで迫ったところがゴール。場内は大きなため息に包まれた。8Rではスタートでバランスを崩してヒヤリとするシーンがあったが、後方2番手から直線だけで猛然と追い込んで5着。10Rでは自厩舎のレガリアシチーに騎乗して交流競走に臨んだものの、後方追走で直線も伸びを欠き、13着に敗れた。そして最終12Rでは、この日初めての先行策。2番手につけてレースを運ぶと、4コーナーでは先頭に躍り出て場内を沸かせた。しかし、最後は圧倒的人気馬にかわされ、いったんかわした逃げ馬にも差し返される形での3着。この日の6鞍は8、4、2、5、13、3着という結果に終わった。

 JRAでのデビューは今週末(5日)となるが、これに先がけて川崎での騎乗が決まり、続々と地方所属馬の依頼も舞い込んだ形。この日は朝早くからファンが詰めかけ、報道陣も67社、152人が押し寄せるフィーバーぶり。初騎乗のうえに大観衆を前にする初日となったが、パドックでは地元騎手に声をかけられて笑顔を見せるなど、たくましさも感じさせた。

 藤田騎手の両親(父稔さん、母恵子さん)は、主催者を通じて「周りに迷惑をかけず初めてのレースを無事に終えてくれてほっとしています。いよいよプロとして、一歩を踏み出したわけですので、頑張って結果を残してほしいです」と連名でコメントを発表している。

 藤田騎手は、今週末の中央競馬では中山で騎乗。5日に1鞍、6日に2鞍の騎乗が確定しており、改めて“JRA騎手デビュー”を迎える。