【中山記念】ドゥラ怪物伸び!半馬身先着12秒3

2016.2.25 05:06

 昨年の皐月賞とダービーを勝った2冠馬ドゥラメンテ(美浦・堀宣行厩舎、牡4歳)が24日、中山記念(28日、中山、GII、芝1800メートル)に向けて茨城県美浦トレーニングセンターで追い切りを行った。ダービー後に両前脚の骨折が判明して9カ月ぶりのレースとなるが、ミルコ・デムーロ騎手を背にシャープな動きを披露。精神面の成長もうかがえ、サンケイスポーツ調教評価は最高ランクの『S』。ロゴタイプ、イスラボニータと皐月賞馬3頭をはじめ超豪華メンバーがそろった一戦でも主役を務める。

 皐月賞と日本ダービーを制した驚異の末脚が戻ってきた。昨年の最優秀3歳牡馬ドゥラメンテが、骨折休養を経ていよいよダービー以来の復帰へ。中山記念の最終追い切りで態勢が整ったことをアピールした。

 「よかったね」

 美浦トレーニングセンターに駆けつけたミルコ・デムーロ騎手の、この言葉と笑顔が、相棒の復帰戦への心配が払拭されたことを物語っていた。

 午前10時すぎにWコースに落ち着いた様子で登場したドゥラメンテは、先導するゴールデンバローズ(オープン)の1馬身後ろを追走する。直線で併走馬の内へ入るが、ゴール200メートル手前でもまだ後方。残り100メートル付近でゴーサインを出すと、一気に並びかけるどころか半馬身ほど前に出てフィニッシュ。5ハロン68秒1、3ハロン39秒0-12秒3の時計以上に迫力を感じさせた。

 3歳春や帰厩直後は馬場入りで気性の難しさを出すこともあったが、今回はスムーズ。落ち着きが出たのは精神面で成長したからだろう。最終追い切りは4ハロンから時計を出すことの多い堀厩舎だが、調整が遅れていたことがあったとしても5ハロンから意欲的にラップを刻めたのもプラス材料。久々の実戦を迎えるにあたり、1週ごとに動きは軽快さを増しており、総合的に追い切り評価は最高ランクの『S』を与えていいだろう。

 日曜のレースに出走する馬は木曜に追い切ることが多い堀厩舎。今回の水曜追いについては「この馬に限らず、調整に遅れが生じたりした場合、状態をみて(追い切りを)前倒ししたりすることは普段からあります。ドゥラメンテは調整に遅れが見られたのは事実。レースまで間隔があくことで負荷をかけることができました」と橋本助手は説明する。

 1週前の16日の計量で517キロだった馬体も、「さすがにダービーのような無駄肉をそぎ落とした体ではありませんが、レースは500キロ前後で出られそう」と、10キロ前後のプラスで出走となりそうだ。

 堀調教師は「寒い時期でなかなか状態が上がってくるのに時間がかかりましたが、能力を出せる態勢は整ったと思います」と穏やかな笑みをみせながら話した。

 後方から一気に抜き去った皐月賞と同じ中山コース。そしてすべてのホースマンが目標にするダービーをレースレコードで制した豪脚。怪物ドゥラメンテは中山記念でどんな走りをみせるのか。この復帰戦は注目だ。 (柴田章利)

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★ミルコ3週連続重賞Vだ

 ミルコ・デムーロ騎手は今年、JRAで25勝をあげている。ルメール騎手の29勝、戸崎騎手の27勝に次ぐリーディング3位だが、勝負強さは健在で、重賞勝ちは3勝でトップタイ(ほかに川田騎手)。21日の今年最初のGIレース、フェブラリーSをモーニンで勝ったほか、14日の京都記念(サトノクラウン)、20日の京都牝馬S(クイーンズリング)をV。今週勝てば3週連続重賞勝利となる。

★ミルコ×堀 重賞6戦4勝

 堀宣行調教師とミルコ・デムーロ騎手のタッグは相性がよく、これまで35戦して8勝で勝率22・9%をマークしている。とくに重賞では、ドゥラメンテのGI2勝のほかに、2009年阪神カップ(GII、キンシャサノキセキ)、16年京都記念(GII、サトノクラウン)をV。6戦4勝と信頼できる数字を残している。

★今後の予定

 あくまでも中山記念の結果をみてから今後のレースについては検討されるが、UAEのドバイ国際諸競走(ワールドカップ、シーマクラシック、ターフ)への予備登録を済ませている。なかでも可能性が高いのはドバイシーマクラシック(3月26日、メイダン、GI、芝2410メートル)。秋には世界最高峰といわれる凱旋門賞(10月2日、シャンティー、GI、芝2400メートル)に挑戦したいというオーナーサイドの希望もある。

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