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2015.12.29 05:03

【競馬界への提言】JC・有馬記念も開催日程の調整必要

 有馬記念をさらに魅力あるものにするために何が必要なのか、レースを観戦しながら考えました。有馬記念は1着賞金が今年、5000万円上積みされて2億5000万円に。来年もさらに5000万円が上積みされて3億円となり、ジャパンカップと肩を並べます。賞金の他にもジャパンCには指定された海外GI競走の勝ち馬が上位に入線すると特別ボーナスが、有馬記念はファン投票上位馬が出走するだけで重賞の1着賞金に相当するボーナスが支給されます。ともに出走馬を確保するための措置ですが、効果に疑問を感じます。

 実は、誘われて13日の香港国際競走を機中2泊という弾丸ツアーで観戦してきました。香港カップをはじめ、国際GI4レースに日本も含めて遠征馬が29頭。出走馬の出身国のバラエティー、華やいだ雰囲気、これこそが国際競走と感心しました。香港は日本より10年ほど遅れて国際化に取り組んだそうですが、すっかり追いつかれた感じがします。

 香港Cで人気を集めた豪州馬クライテリオンが有馬記念を辞退しました。中1週のローテーションを嫌ったとみられますが、秋の内外開催日程は超過密です。日本は中長距離馬には10月初めの前哨戦(GII)から有馬記念までほぼ1カ月ごとにGIがあります。並行して凱旋門賞、ブリーダーズカップ、メルボルンカップ、香港国際競走があり、数少ない強豪馬を各国・地域が奪いあっているのが現状です。

 招致合戦に賞金増で対抗するのは効果に限界があり、共存共栄を目指して各国・地域と開催日程の調整が必要となっているのではないでしょうか。ジャパンC、有馬記念の日程変更もタブーとせずに、世界を視野に、新たな開催日程を大胆に模索することが必要です。新たな試案を来年の宿題にしようかと考えています。

 では、よいお年をお迎えください。