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2015.12.24 14:06

【有馬記念】枠順抽選 各陣営の悲喜こもごも(4/4ページ)

 唯一の3歳牝馬ルージュバックは11番目。大竹正博調教師は「そもそも枠順はあまり関係ないかと思います」と淡々とした口ぶりで「C」を選び、13番枠となった。「いいと思います。1回叩いて上向いていますし、チャンスはあると思っています」と静かな口ぶりながらも、好勝負への手応えを感じている様子だった。

 明確な希望を口にする陣営が少ない中、「とにかく内枠が希望なんで」と公言して臨んだヒットザターゲット陣営は12番目に登場。小牧太騎手はボールのチョイスをうながされると、「ちょっと待ってください」と進行をストップして、“五郎丸ポーズ”で内枠を祈願した。場内に笑いを提供すると、「フトシのFで」と宣言。そこから出てきたのは絶好の2番枠で、小牧騎手は思わず横にいた高井彰大調教助手とガッチリ握手して喜びを爆発させた。「ドキドキしました。枠は完璧なので、あとは僕次第です」と細い目を鋭く光らせ、勝負師の表情へと変わっていた。

 年度代表馬の候補にも挙がっているラブリーデイは、13番目に名前を呼ばれ、川田将雅騎手と池江泰寿調教師がスタンバイ。「皆さんの予想通りです」と馬名のイニシャルである「L」を選ぶと、4番枠と発表された。昨年の公開抽選会でジェンティルドンナが選び、見事にVへとつなげた4番枠に、陣営もうれしさを隠し切れない表情。「ジェンティルと一緒ですね」とトレーナーが目を細めれば、川田騎手も「青木選手、ありがとうございます」とボールを引いたメジャーリーガーへの感謝を口にした。「非常にいい枠を引けたので、あとはしっかり乗るだけです」と同騎手。

 14番目に選ばれたのはリアファルだった。クリストフ・ルメール騎手は「(人馬のイニシャルである)L、川田さんが取った」と直前で消えた希望のアルファベットに肩を落としつつも、「E」を選び、12番枠に決定。「大丈夫です。彼はスタートがいい。いい枠です」とルメール騎手は音無秀孝調教師と握手をかわした。

 そして最後に残ったのは、奇遇にも出走の可否をめぐって因縁があったトーセンレーヴとダービーフィズの2頭。トーセンレーヴのヒュー・ボウマン騎手は「J」を選び、ダービーフィズの田辺裕信騎手は「残り物のN」と「N」を指名した。最後の2頭ということで同時に発表された枠は、トーセンが10番枠、ダービーが14番枠。ボウマン騎手は「ten、ten」とつぶやきながら抽選を見守り、希望通りの枠順を得て満足そうな笑みを浮かべた。「もともとこのゲートがほしかったのでうれしい」と話し、これで池江厩舎の3頭はいずれも希望通りの枠順を得たことになる。

 また、ダービーフィズの田辺騎手は「小島先生はずっと“10”って言っていましたけど、僕は内を見ながら出していけるんで、外でいいと思っていました。意見は食い違いましたけど、何とも思っていないです」と強心臓ぶりを発揮。これには苦笑していた小島太調教師も「出られただけで満足。思い切って乗ってもらいたい」とエールを送っていた。

◆青木宣親選手「競馬に携わるさまざまな方の運命を決めることにドキドキしており、野球の試合よりも緊張しました。“ヒット”が好きなので、一番気になっているのはヒットザターゲットです。また、引退レースのゴールドシップには頑張ってほしいですし、キタサンブラックが勝ったら北島(三郎)さんの『まつり』も聴いてみたいです。当日もテレビの前で応援したいと思います」

◆岡部幸雄元騎手「このような場所は初めてだったので、責任を感じつつドキドキしながら務めさせていただきました。独特な緊張感を楽しませていただきました」

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