【東西現場記者走る】ドイツ馬の伏兵イトウが刺客!

2015.11.28 05:05

 大阪サンスポの川端亮平記者(32)は連載4日目、東京競馬場に移動して外国馬4頭をチェックした。展開の鍵を握りそうなイトウ陣営を直撃すると、意外にも手応えがある様子。前走の独GIバイエルン大賞典を逃げ切った伏兵が、あっといわせるかも!?

 27日朝の東京競馬場は晴れ渡り、1コーナーの奥に雪化粧をした富士山がくっきり見えた。これは、今年も日本馬が強い、という名峰からのサインだろうか…。そんなことを考えていると、日本らしい名前の外国馬が目の前を通りすぎた。馬名の由来が日本の初代総理大臣の伊藤博文ともいわれる、ドイツから参戦してきたイトウだ。

 ダートコースに入ってから何度か首を振るしぐさを見せたが、走り出してからの動きはスムーズ。馬体の張りもよく、初めての海外遠征ながら仕上がりはよく見えた。動きを見届けたミナリク騎手は「いつものフォームに戻っていて、すごくいい感じだよ」と笑みを浮かべ、昨年6着だったアイヴァンホウと比べての手応えを明かした。

 「昨年はエピファネイアやジャスタウェイといった日本馬がすごく強くて、どうにもならなかった。イトウはアイヴァンホウより力は下だけど、今年の日本馬はそんなに強くない。去年より少し簡単に戦えそうだね」

 昨年のパートナーに先着した上位5頭はすでに引退。ここ数年に比べてメンバーが手薄なのは明らかだ。さらに欧州に比べて硬い日本の馬場への適性も見込んでいて、「去年の馬よりこの馬場は合う。左手前が得意なので左回りなのもいい」と力を込めた。前走のバイエルン大賞典は左回りで4馬身差の快勝。ハナを切って最後の直線で後続を突き放した走りは、サウスポーならではの、もうひと踏ん張りがきいたからだろう。

 「私は迷信深いので、勝つとか、こんなレースをする、というのをレース前にはいわないようにしている」(カルヴァロ調教師)という理由で逃げ宣言こそ出なかったが、鞍上は「前から行くのが好きな馬」と〔7〕枠(14)番と外めの枠からでも先手を取る構え。他にハナを主張しそうな馬もいないので、スローペースは間違いない。伏兵扱いで後続馬にかわいがってもらえれば、イットウ(一等)でゴールを駆け抜けるかもしれない。さぁ明日は結論だ。

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