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2015.11.25 05:02

【矢作芳人調教師 信は力なり】日本の検疫施設に問題あり

 今週はいよいよジャパンC。今年来日した外国馬は4頭、そこそこの強豪が来てくれたが、それでも以前と比べて寂しさは否めない。海外のセリに行った時などに関係者と話をすると、日本に来ない理由として硬い馬場を挙げる人の数は明らかに減った。まず言われるのが日本馬の強さ。日本の馬場では日本馬に敵わないから行かないという人が多かった。

 その意見と変わらないほど多いのが検疫施設の問題を挙げる人。一度競馬学校に入り、再び東京競馬場に移動するのは馬に負担が大きすぎるというもの。確かに世界的に見てもドバイや香港は直接競馬場に入厩できるし、ヨーロッパでもシャンティーやニューマーケットの厩舎にまっすぐ入る事ができる。検疫施設の移動を強いられる国は少数派だ。

 日本では様々な規制もあり簡単な話ではないだろうが、ファンがジャパンCにバラエティーに富んだ外国馬の出走を望み、海外の関係者にとって、その点が大きなネックになっている以上、改善は急務であると考える。

 もうひとつ海外の関係者との会話で必ず出てくるのがGIの集中開催、いわゆるカーニバルデーについてだ。日本には日本独自の事情があり、馬券の売り上げで競馬が成り立っているので難しい問題だと説明させてもらっているが、ブリーダーズC、ドバイワールドCデー、香港国際競走、ロイヤルアスコットなどの例を挙げるまでもなく「競馬の日」開催はグローバルスタンダードである。

 我が国でも将来的な問題として、長い目で競馬というものを考えた議論を始める必要があるのではないだろうか。 (JRA調教師)

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