【毎日王冠】ヒカリ、圧逃V!秋天の優先出走権獲得

2015.10.12 04:10

 第66回毎日王冠(11日、東京11R、GII、3歳上オープン国際(指)、別定、芝1800メートル、1着本賞金6500万円、1着馬に天皇賞・秋の優先出走権 =出走13頭)出走13頭全馬が重賞ウイナーという豪華版のスーパーGIIは、3日のシリウスSでJRA重賞300勝を達成したばかりの武豊騎手に導かれ、1番人気エイシンヒカリがマイペースで逃げ切り、天皇賞・秋(11月1日、東京、GI、芝2000メートル)の優先出走権を獲得した。4番人気ディサイファが1馬身1/4差の2着だった。

 不利な大外枠も、東京の長い直線も、まったく関係なかった。エプソムC以来、4カ月ぶりの出走だったエイシンヒカリが逃げ切って1番人気に応え、重賞連勝。天皇賞・秋の優先出走権をゲットした。

 「今までとはメンバーが違うから、ここでどこまでやれるか、と思っていたけど、春よりも走りはよかったですね」

 今年からコンビを組んで3連勝となった武豊騎手が、さらなる成長ぶりに目を細めた。

 レース前はイレ込み気味だったが、好スタートを決めて悠々とハナへ。「思ったより折り合いがついた」と話すように、1000メートル通過59秒9の淡々とした流れをつくり出し、余力を持って直線へ。昨年秋のアイルランドTのときのように外ラチまでよれることもなく、ラスト3ハロン34秒0の速い上がりをマーク。これでは後続はなすすべがなかった。

 「ゴールを過ぎてから外へ行っていたけどね」と笑うユタカ。「まだそういう危うい面は残っているし、距離は課題になります。こんなに楽なレースができるとも思えないし、さらに一段と強くならないとね」と、2000メートルの本番には気を引き締めた。

 「パドックではおとなしかったけど、この馬は馬場に入るまでがイレ込んで大変。きょうはジョッキーがうまく乗ってくれました」と坂口調教師は名手の騎乗をたたえた。天皇賞・秋の後は香港C(12月13日、シャティン、GI、芝2000メートル)が有力。気性面から距離を課題にあげたユタカだが、「胸を張って行ける成績だからね」と、粗削りながら9戦8勝という底知れぬ能力に期待が高まっていた。逃げて逃げて連勝を続けるエイシンヒカリ。逃走劇はまだまだ続きそうだ。 (柴田章利)

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エイシンヒカリ

 父ディープインパクト、母キャタリナ、母の父ストームキャット。芦毛の牡4歳。栗東・坂口正則厩舎所属。北海道新ひだか町・木田牧場の生産馬。馬主は(株)栄進堂。戦績9戦8勝。獲得賞金1億9731万5000円。重賞は2015年GIIIエプソムCに次いで2勝目。毎日王冠は、坂口正則調教師が初勝利。武豊騎手は1998年サイレンススズカ、14年エアソミュールに次いで3勝目。馬名は「冠名+超特急の名称(ひかり)」。

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