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2015.10.1 14:58

【リレーコラム】関西競馬エイト

 最近は聞き慣れない種牡馬の産駒が大活躍しています。9月26日の中山5R芝1600メートルを制したのはロッコウオロシ産駒のアポロジョージア。全く知識がなかったのですが、この種牡馬の父は外国産馬で凱旋門賞を制しているハリケーンランで、キーンランドセプテンバーセールの出身。期待された馬でしたが、デビュー目前の2歳10月に骨折が判明し、全治に1年以上かかることから引退。競走馬としてはデビューできませんでしたが、種牡馬になりました。2011年の産駒は17頭、12年が28頭。13年以降は種付け料を30万円として少数ながら種牡馬の仕事を継続しています。種牡馬入り当初の写真をチェックすると、胴がゆったりした中距離体形で、後脚も長め。前脚はバンデージで保護されていましたが、後脚の球節は強くしっかり体重を支えた立ち姿。血統通り、スタミナが豊富な印象です。

 27日の中山5R芝2000メートルを快勝したアメリカンヘヴンの父は外国産馬ジオポンティ(父テイルオブザキャット)産駒。初年度産駒でもあり日本に輸入された産駒は少なく、現2歳では、他にタタソールズのブリーズアップセールで12万ギニーで社台ファームが落札した西村真幸厩舎のスペードクイーンがいます。こちらも現在順調に栗東の坂路で出走態勢を整えています。ジオポンティ自身は2歳~6歳まで活躍し、29戦12勝の戦績。芝の8~10ハロンを中心にGIで7勝もしています。2歳戦を連勝した仕上がりが早さに加え、4歳でGI4連勝と、一気の成長力も完備したタイプで侮れません。

 さらにこの秋、イーストスタッドにマジェスティックウォリアーが導入されると発表がありました。戦績は7戦2勝で2歳の8月には早期デビューして2戦でGIを制覇。初年度産駒から海外GI馬だけではなく、日本のダートのオープン馬ベストウォーリアを出し、“国を選ばない”適応力の広さが魅力です。馬体的な特徴は首の太さでしょう。ディープインパクトなどとは対照的で頭との連結部分も極太のパワー系。ひ腹も広くて胴が筒型で臀部もホームベース型のがっちり系の印象です。 30日のサンスポには、米国で供用されていたエスケンデレヤ(父ジャイアンツコーズウェイ、6戦4勝で1番人気に支持されたケンタッキーダービー前にけがで引退)の導入記事が掲載。来春の種付け争いに加わります。

 ディープインパクト、キングカメハメハ(今春、体調を崩して種付けは休養していますが)以下、リーディング上位種牡馬の研究はもちろんのこと、次々と現れる種牡馬にも対応しなくてはならず、頭に柔軟性と吸収力が問われる状況です。しばし、自分の年齢は忘れて頑張ります! 

鈴木由希子(すずき・ゆきこ) 関西エイト時計班 

馬体派

本命

単複

プロフィル

取材班5年の後、栗東坂路調教担当へ。臨床検査技師出身で馬科学会の会員。現在は競馬BEATのパドック解説、ラジオ大阪の競馬解説で活躍中。

予想スタイル

競走馬を科学的に分析するのが得意で馬中心派。馬体から将来性を予測し、追い切りでは表情まで読んで体調を把握。力勝負になる阪神、京都が得意。