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2015.5.13 05:00

【沢田康文の欧州リポート】ウオッカ、今年も花婿は欧州の名種牡馬

アイルランドで繁殖生活を送るウオッカ(右)と2月に誕生した4番子。母子ともに元気いっぱいだ (撮影・沢田康文)

アイルランドで繁殖生活を送るウオッカ(右)と2月に誕生した4番子。母子ともに元気いっぱいだ (撮影・沢田康文)【拡大】

 先月、アイルランドにいるウオッカ(牝11、父タニノギムレット)を取材で訪ねた。ダービーを筆頭に武豊騎手を背に独走した第4回ヴィクトリアマイルなどGI7勝を挙げた歴史的名牝。ラストランとなった2010年3月のマクトゥームチャレンジラウンド3(8着)後は日本に戻ることなくアイルランドに渡り、はや5年の歳月が過ぎた。

 母となったウオッカが穏やかな表情で子馬とともに暮らすのは首都ダブリンから約60キロに位置するギルタウンスタッド。アガ・カーン殿下が所有する374ヘクタールの広大な牧場で、四方を木々に囲まれた風光が美しく、サラブレッドにとっての理想的な環境と感じられた。

 今年2月9日、4番子(父フランケル、牡、黒鹿毛)を出産。母子ともに元気いっぱいで健やかな日々を過ごしており、今春の新たな種付け相手にはインヴィンシブルスピリット(18歳、父グリーンデザート)が選ばれている。現役時代スプリント戦で全7勝を挙げた同馬はキングマン(14年欧州年度代表馬)を筆頭としたそうそうたるGIホースを多数出している名種牡馬だ。

 日本中を陶酔させたウオッカは繁殖牝馬としても壮大なロマンを紡ぎ続ける。 (在仏競馬記者)