2002年の安田記念をアドマイヤコジーンで制した後藤騎手。JRA・GI初制覇にガッツポーズ【拡大】
トップジョッキーに何があったのか。歴代16位となるJRA通算1447勝を挙げた後藤騎手が、自ら命を絶った。
牛久署によると、午前8時すぎに家族から通報があったため署員が駆けつけ、県警に依頼された医師が死亡を確認した。事件性はないと判断され、遺書などもなかったもよう。午前9時すぎに一報が伝えられた所属する茨城・美浦トレーニングセンターは一時、騒然となり、厩舎関係者は乗り替わりなど対応に追われていた。
後藤騎手は2012年に2度落馬し頸椎骨折などの重傷を負い、復帰後の14年にも落馬で頸椎を骨折。たび重なる首のけがで騎手生命が危ぶまれたこともあった。21日に東京競馬場で行われたGIIIのダイヤモンドSでリキサンステルスに騎乗した際に4コーナーで落馬。頸椎捻挫の診断を受けたが、翌22日には京都競馬場で騎乗し2勝を挙げていた。
23日に精密検査を受け異常がないことをフェイスブック上でも「一安心」と報告。その後、過去2回入院・リハビリしていた栃木県那須塩原市の塩原温泉病院に移動し、リハビリに励んだ。25日夜には宿泊しているホテルで歌謡ショーを楽しんだ姿もフェイスブックにアップ。週末の中山競馬では土日で15レースに騎乗する予定だった。