3000mの万葉Sを勝ちながら長丁場に疑問符がついているステラウインド。それを覆して春天獲り候補に名乗りをあげたい【拡大】
21日の東京は名物の長距離GIII「第65回ダイヤモンドS」(芝3400メートル)がメーン。最も勢いがあるのは3000メートルの万葉Sを制したステラウインドだ。もっとも、武豊騎手が「3000メートルが合うとは思わない」と評したように、古典的なスタミナホースではない。6歳にしてようやく脚をためる術を覚えたというほうが正しいか。
以前はテンションの高さがネックだったが、精神面がグンと成長。「レースの前後も今は落ち着きがある。もともとの乗りやすさに折り合いの順応性も加わった」と尾関調教師。12日にはWコースで蛯名騎手を背に6F83秒1、ラスト1F12秒5を颯爽とマーク。テンションの高さはおくびにも出さなかった。
万葉S→ダイヤモンドSをきっかけに、いっぱしのステイヤーに成り上がった例は枚挙に暇がない。「前走もいい競馬だったし今は流れがいい。春の天皇賞でも真っ向勝負できるかどうか、再確認する一戦」。新星が誕生するかもしれない。(夕刊フジ)