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2014.5.26 11:42

【新種牡馬連載】(5)キンシャサノキセキ

2010年に続き、2011年の高松宮記念も制したキンシャサノキセキ。今夏に初年度産駒がデビューする

2010年に続き、2011年の高松宮記念も制したキンシャサノキセキ。今夏に初年度産駒がデビューする【拡大】

(1)競走成績
 日本で31戦12勝。GI高松宮記念を7、8歳時に連覇。ほかにも阪神C2勝、スワンS、オーシャンSと1200~1400メートルの重賞を勝ち、短距離戦線で活躍した。3歳時にはNHKマイルC3着などマイル路線を歩んだが、折り合い面を考慮して競走生活の後半期は短距離に集中。南半球産馬らしく完成は遅れたが、大きな故障もないまま8歳まで現役を続けて、晩成のスプリンターとして大成した。

(2)血統
 父の産駒は同年に種牡馬デビューを飾るダート王カネヒキリや、今年の皐月賞馬イスラボニータなど数多くの活躍馬が出ている。母系は、おじに仏GIリュパン賞などを制した輸入種牡馬グルームダンサーがいるほか、近親にはフランスの中距離路線で活躍した馬が多い。父の産駒は距離にある程度の限界があるものの、本馬は母方がPleasant Colony×Lyphardという配合。ほとんどスプリンターというイメージはわかない。気性的に燃えすぎる面があってスプリント路線を歩んだが、血統的には中距離でも十分に通用する。

(3)適性診断
 前記したように血統的には距離が延びても対応できる下地があり、配合面からはダートをこなすパワーも感じる。自身は南半球産ということもあり、完成までに時間を要したが、父の産駒の特色は完成度の高さ。本質的には父よりも早く活躍できるとみていいだろう。芝・ダートを問わず短~中距離をこなすユーティリティ種牡馬として活躍した父の後継馬として、大いに期待できそうだ。

(4)初年度産駒
 種付けシーズンがスタートしてからの種牡馬入りとなった初年度の種付け頭数は154頭だったが、2年目は187頭にまで増加。種付け期間が長くなったことが要因だとしても、初年度産駒の評判が良かったことは間違いない。登録された90頭の産駒は、ブロードアピールやスプリングドリューといった重賞勝ち馬を母に持つ馬や、エピセアローム、デグラーティア、フジノウェーブ、アンバージャック、ストレイトガール、ゴールデンダリア、タマモホットプレイ&タマモベストプレイといった重賞ウイナーの弟や妹がズラリと並ぶ豪華な布陣だ。

 同期にデビューする新種牡馬の中では特に短距離適性が高いだけに、ファーストシーズンの2歳リーディングサイアーという観点でいけば最有力候補といっても過言ではない。すでにトレセンで評判になっている産駒もいるだけに、期待はふくらむばかりだ。