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2014.4.28 12:45

【新種牡馬連載】(1)ハービンジャー

(1)競走成績

 イギリスで3~4歳時に9戦6勝。GIキングジョージ6世&クイーンエリザベスSでは、その年の英国ダービー馬であり、のちの凱旋門賞馬でもあるワークフォースや愛ダービー馬ケープブランコなどを圧倒してレコード勝ち。11馬身差という記録的な差をつけて、高い評価を得た。3歳時は平凡な成績で、GIもこの1勝のみだが、4歳になってからの破格の強さ(4戦4勝)に、たぐいまれな成長力が表れている。

(2)血統

 父は競走馬としては平凡な成績だったが、種牡馬としては凱旋門賞でディープインパクトを破ったレイルリンクや、昨年の愛チャンピオンSを制したザフューグなどを出して活躍している。母系はあまり目立つ活躍馬が出ていないものの、代々の配合種牡馬は底力十分。晩成タイプの配合といっていい。

(3)適性診断

 いかにも欧州馬らしい重厚なタイプ。早い時期の活躍は疑問だが、着実に力を付けてくる晩成型が多く出るだろう。おおむね芝向きだが、スタミナがあるだけに長距離のダートでも期待が持てそうだ。力の要る芝になれば、さらに良さが生きる。

(4)初年度産駒

 初年度から211頭もの繁殖牝馬が集まった。サンデーサイレンス系が飽和状態の生産界において、配合がしやすい点は大きなセールスポイント。社台スタリオンステーションが導入した鳴り物入りの大物だけに、社台グループを中心に豪華な牝馬が集まった。GI馬だけでも、ダイワスカーレット、シーザリオ、ダンスインザムード、キストゥヘヴン、チアズグレイス、コイウタ、レジネッタがハービンジャーの初年度産駒を産んでいる。また、アドマイヤムーンやシャドウゲイトの弟もハービンジャー産駒。顔ぶれを見ても、SSの血が入った一流血統がずらりとそろっている。

 近年はSS系を中心に内国産種牡馬ばかりが注目されてきたが、久々に導入されたといってもいい大物輸入種牡馬。2歳戦から結果を出せるかどうかは未知数だが、クラシックディスタンスには強いタイプだけに、古馬になってからの成長も含めて先々の期待は大きい。