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2014.4.19 16:25

【馬じぃの継続は非力なり】野村克也氏の至言実証

ノーリーズンの単勝万馬券は今も強烈なイメージを残している

ノーリーズンの単勝万馬券は今も強烈なイメージを残している【拡大】

 「野球に不思議の勝ちあり、不思議の負けなし」とは、名監督にして名語録を多く残している野村克也氏の至言だが、競馬も同じ。ノーリーズンが1冠目を制した2002年のクラシック路線が実証している。

 年明けデビューから2連勝したときは新星出現かと注目されたが、3走目に大敗、皐月賞は7分の2の抽選を経ての出走だった。しかしテン乗りのドイル騎手の好騎乗で〔1〕枠から内に潜み、直線で馬場の中央に持ち出すと、爆発的な末脚を繰り出し栄冠をさらった。15番人気・単勝1万1590円は現在も残る皐月賞の最高配当記録だ。

 もっとも、「不思議の勝ち」は馬券が取れなかったファンサイドだけの感想かも知れない。勝ちタイム1分58秒5はナリタブライアンが作ったレコードを0秒5縮める皐月賞レコードで、彼にはそれだけの潜在能力があったのだから。

 それでも馬名が現わす理由のない「不思議」のイメージを今なお強く残すのは、ダービーで2番人気に推されながら8着の凡走、そして決定的だったのが菊花賞である。ダービー1、2着のタニノギムレット、シンボリクリスエスが回避したため、前哨戦2着のノーリーズンが押し出されて1番人気。

 ところが、ゲートが開いた瞬間、ジャンプするようなスタートで、鞍上の名手・武豊が落馬、それでも手綱を離さずに再騎乗を試みたが、それを振り切ってカラ馬で逸走してジ・エンド。そのあとノーリーズンは5歳まで走ったが5戦5敗、結局、皐月賞までの3勝で終わった。

 さて、乱戦、主役不在といわれる今年の皐月賞。それでも人気の中心は良血のトゥザワールド、トーセンスターダムで、奇しくも両馬とも、ノーリーズンを手掛けた池江泰郎調教師の子息・泰寿調教師の管理馬。実績十分でどちらが勝っても今回は「不思議」ではない。

 しかし、当方の狙いは弥生賞でそのトゥザワールドにハナ差まで迫った(1)ワンアンドオンリー。どうも前走は相手の脚を測った乗り方だった気がしてならず、〔1〕枠、横山典騎乗で今回は勝ちに行くぞと、ノーリーズンの面影もちらついてならない。(夕刊フジ)

 ■品川達夫(しながわ・たつお) 昭和44(1969)年、夕刊フジ創刊と同時に競馬欄を手掛け、デスク兼記者・予想家として約20年間紙面を汚す。その後、別のジャンルで新聞記者を務めながら競馬は続け、気がつけば「馬じぃ」に。

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