ラキシスは古馬になってパワーアップ。日本を代表するトップホースに真っ向勝負を挑む(撮影・奈良武)【拡大】
「ジェンティルドンナやトーセンラーなど相手は強いですが、この馬も力をつけている。走り慣れている距離だし、サトノアラジンとの姉弟同日重賞Vがかかっているなら、ぜひ勝ちたい」と松田助手は力をこめた。53キロで出走できるのも魅力で、姉弟の同日重賞Vは平地では史上初の快挙。ラキシスが姉の威厳を見せて、タイトルを奪取する。
★母は米GIIウイナー
ラキシスとサトノアラジンの母マジックストーム(15歳、父ストームキャット)は米国で12戦3勝。2001年に米GIスピナウェイS(ダ1400メートル)3着、02年には米GIIモンマスオークス(ダ1800メートル)勝ちがある。07年にマリアズモンの子を受胎して北海道安平町のノーザンファームに輸入され、生まれたエスケープマジック(牡6)はダートの短距離で5勝。ラキシス、サトノアラジンの下には1歳の全弟がおり、マジックストームは今春もディープの子を出産予定だ。
★きょうだい同日重賞制覇
障害を含むと日本競馬会時代の1940年にある。4月7日にともに中山で行われた桜花賞をタイレイ(シンボリ牧場産、牝3、父ダイオライト)、その1レース前の中山大障害をキヨクジツ(同、牡6、父トウルヌソル)が制覇。母はスリリング(父セオボールド)。平地の惜しい例は母パシフィカス(父ノーザンダンサー)の2頭で、1994年に京都の京都記念を勝ったビワハヤヒデ(早田牧場産、牡4、父シャルード)と、東京の共同通信杯を制覇したナリタブライアン(同、牡3、父ブライアンズタイム)。ともに2月13日に開催予定だったが、雪の影響で共同通信杯は1日延期された。