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2013.12.22 16:10

【有馬記念】池添「この強さを語り継いでほしい」(2/2ページ)

オルフェーヴルの馬上で笑顔がはじける池添謙一騎手

オルフェーヴルの馬上で笑顔がはじける池添謙一騎手【拡大】

 レースが動いたのは2周目の3コーナー過ぎ。「手応えは十分ある」。意を決してゴーサインを出すと、目の前にいるゴールドシップをあっという間にかわして、一気に先頭まで並びかける。仕掛けが早すぎないか-。そんな不安を感じさせたのも一瞬だけ。内ラチ沿いをぐんぐん伸びるオルフェーヴルは、一昨年の凱旋門賞のように気を抜くことなく、圧巻の独走劇を見せつけた。

 「菊花賞とかでも、そういうレースをしていたし、大丈夫と思って行きました。僕はオルフェーヴルは世界一強いと思います!」

 凱旋門賞での騎乗はかなわず、その信念を証明することはできなかった。だが、与えられたチャンスと真摯に向き合い、これまでに培ってきたパートナーシップを最高の形で披露した。

 「オルフェ世界一!」

 ファンからの声援が飛び交うなか、ひと息入れると、池添はひと言ひと言をかみしめるように、ファンに向けたメッセージを口にした。

 「オルフェーヴルはきょうがラストランになります。過去の名馬たち、時代を築いた馬たちと一緒で、オルフェーヴルも今の時代を築きました。震災の年に三冠馬になって、勇気や元気を与えることができたと思います。皆さんが競馬ファンでい続けてください。そして、オルフェーヴルという人を魅了する力強い走りをする馬がいたことを、語り継いでほしいと思います。皆さんの最高の競馬を見せるために、人も馬も命がけでやっています。どうか、これからも日本競馬をよろしくお願いします」

 いつしか、ファンの歓声は鳴り止み、10万を超える聴衆はその言葉に聞き入っていた。

 この日、中山にいたファンは、間違いなく語り継いでいくだろう。ラストランを飾ったオルフェーヴルの強さを。そして、逆境にくじけることなく愛馬と向き合い、感動的な言葉を紡いだ騎手のことを。

 「オルフェーヴルに出会えて、よかったです!」

 最後のひと言だけ絶叫したフィナーレを見届けて、大喝采が競馬場に渦巻く。

 幸福感に包まれた58回目のグランプリが、こうして幕を閉じた。

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