大方が望んでいるのは有終の美を飾るオルフェーヴルだが、その外から“あの馬”が強襲する…!?【拡大】
有馬記念にはあまりいい思い出がない。
1993年、トウカイテイオー奇跡の復活の時は「1年ぶりの馬なんて、こんな大レースで走るわけない」との持論を自信満々に展開し、真逆の結果で惨敗。友人がビワハヤヒデとの1点勝負で大儲けしたのを羨望のまなざしで見つめる、悪夢のようなときを過ごした。この時から、有馬記念は「何かが起きるレース」という感覚がある。
トラックマンになってからも儲けた記憶は数えるほど。本命が来ても、軽視した馬に結構な確率で走られたり、散々だ。それ以外のパターンでは、馬単1着固定で勝負したリンカーンがシンボリクリスエスに大差ちぎられたりとか、久々に3連単2頭軸マルチを買うと、軸にしたブエナビスタがこのときだけ走らなかったりとか、必ず負の方向で何かが起きる。
極めつけは去年のトゥザグローリー本命だ。結果はしんがり負け。これはさすがにトラウマになりそうだった。いても立ってもいられなくなった僕は、何を思ったか、年明け早々に頭を丸めた。反省の姿勢を相応に示せたと思うが、だからといって特に馬券が当たるわけではなく、流れを変えられないまま1年を終えた。今年、何かいいことあったっけ? 正直なところ、あまり記憶にない。
終わり良ければ全て良し。ここだけでも当てられれば、気持ち良く1年を終えられる大一番、有馬記念。私にもリセットのチャンスが待っているが、そう簡単でないことも僕が最も知っている。根拠らしい根拠はないが、今年も何かが起こりそうな予感がする。
オルフェーヴルが有終の美を飾って勝利。これが世間の大方が望んでいる結末だと思うが、そういう空気が流れれば流れるほど、空気を読めない馬が外から強襲してきそうな気がしてならない。
今年のメンバーで一番空気が読めなさそうなのは…? …やっぱり、あの馬か。そうだ、あの馬を本命にしよう!!
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今年こそ、当たりますように!