開設64周年記念「鳳凰賞典レース」 - 予想王TV@SANSPO.COM

【立川記念】原田研太朗がまくって記念初制覇!

 立川競輪の開設64周年記念『鳳凰賞典レース(GIII)』の決勝戦は最終日の7日、第11R(先頭固定2025メートル)で争われ、後方からまくり切った原田研太朗(25)=徳島・98期=が記念初優勝を飾った。

 表彰式から引き揚げてきた原田は、同県の山形一気、吉岡篤志と中四国地区の仲間である桑原大志に胴上げされると、満面の笑みを浮かべた。次走は12日からの名古屋(FI)に出場する予定。

 レースは、新田祐大-海老根恵太が前受け。原田-園田匠が続き、その後ろに脇本雄太。河村雅章-平原康多-岡田征陽-後閑信一が後方で周回を重ねる。赤板から河村-平原-岡田-後閑が上昇して新田を叩く。最後方の脇本が最終1センターから踏み上げ、2角から番手まくりを放った平原を捕らえるが、さらに後方からまくった原田が脇本を捕らえてV。新田は中団を確保するも、仕掛けられず5着に終わった。

 ◆原田研太朗「うれしいです。前検日に今年は記念で優勝したいと言ったけど、まさかこのメンバーで勝てるとは思っていなかったので。先にまくった脇本さんがいい目標になりましたね。昨年、GIの決勝(3月・京王閣ダービー)に乗れたことが自信になっています。昨年も年頭の四日市(FI)で優勝していい流れに乗ることができたので、今年もいい一年になるといいですね。GIで表彰台に立てるように頑張ります」


【7日立川9R】熊本勢の中川が合志引き連れる

 《ポイント》出来の良さなら小橋が一番だが、実績から中川-合志の熊本勢を推す。中川が仕掛けるタイミングさえ逃さなければ合志とのワンツーが有望で、両者の車連単〔5〕⇔〔2〕を本線に、〔5〕〔6〕、〔5〕〔4〕が押さえ。小橋からの〔6〕⇔〔1〕、〔6〕〔5〕までは手を広げておきたい。

◆山田「小橋さん目標で」
◆合志「同県の中川君へ」
◆明田「3番手を固める」
◆岡村「自力含め自在に」
◆中川「自力で勝負する」
◆小橋「流れ見て自力で」
◆沢田「決めず流れで…」
◆佐久間「岡村君目標で」
◆桑原「熊本勢に付ける」



【7日立川10R】渡部、山形を目標に差し切りへ

 《ポイント》ライン分散でもつれそうだが、山形の動きに乗る渡部の差し切りを狙う。前日の特選では合志正をかわして松岡孔の2着に突っ込んでいるように調子は問題なく、ここも直線での抜け出しに期待したい。車連単〔3〕〔9〕を主力に、〔3〕〔1〕、〔3〕〔2〕と、神山から〔1〕〔4〕が押さえ。

◆神山「佐藤君に付ける」
◆渡辺「松岡篤君目標で」
◆渡部「山形君マークで」
◆佐藤「自力で積極的に」
◆筒井「松岡孔君目標で」
◆松岡孔「流れ見て自力」
◆松岡篤「自力で頑張る」
◆川口「神山君の後ろで」
◆山形「自力で勝負する」



【7日立川11R】好調子キープの平原がまくる

 《決勝を斬る》準決勝(第12R)では原田に逃げ切りを許し、まさに薄氷を踏む思いで優出を果たした平原だが、特選、優秀のまくりを見ても調子に関しては何ら問題はないところ。ここは新田、原田、脇本と難敵はそろったが、河村の引き出しがあるのは何よりの強みだ。

 岡田への車連単〔3〕〔8〕を本線に、〔3〕〔2〕、〔3〕〔9〕。新田からの〔2〕⇔〔7〕は押さえたい。

◆脇本「サドルに違和感があったので微調整する。単騎でもいつも通りに自力」
◆新田「初日から脚の感じは問題ないです。あとは自分の走りをするだけで…」
◆平原「原田君が強かったし最悪のところで仕掛けてしまった。河村君目標で」
◆後閑「レースが見えていたし余裕もあった。初日の特選同様、岡田君の後ろ」
◆園田「1着を取れていないしS級S班としては修正したい。原田君に付ける」
◆河村「脇本君に入られたのは想定外で終わったと思った。一番前で先行する」
◆海老根「渡辺君も頑張ってくれたが新田君のスピードが違った。新田君目標」
◆岡田「セッティングを変えて良くなったけど自分が弱くて…。平原君マーク」
◆原田「逃げ切れたのは山形さんのおかげ。脚の感じはいいので自力で頑張る」


【7日立川11R】新田祐大、WC前にひと捻り

 《スポットライト=第11R・決勝に出走》 ついていくのも一苦労。輪界屈指のダッシュ力の持ち主・新田祐大が今年初戦となった今シリーズで無難に決勝進出を果たした。

 準決勝(第11R)では、「他の2つのラインが2段駆けもある並びだったので、中団を取るのが難しかった」。勝負どころで内に包まれヒヤリとするシーンも見られたが、最終2角から踏み上げて後続を置き去りにするまくりは圧巻だった。

 同じレースで番手を回った岡田は、「地元の意地で3着に入れたけど…。やっぱり新田君はすごい。踏むタイミングはわかったけどついていけなかった」と新田の強さに舌を巻いていた。

 しかし、当の本人はS級S班の貫禄を示したレースにも満足はしていなかった。「レースをうまく組み立てられていない。自分の理想ではなかった」。常に最高のパフォーマンスを求める新田は、自らを厳しくジャッジした。

 昨年はGI2Vを飾り、2年ぶり2度目の出場を果たした暮れのグランプリで2着に入ると、「前回出たときよりも成長できていると思う」。そして今年はさらなる飛躍を誓った。この開催のあとはリオ五輪出場をかけた戦い、ワールドカップ(WC)第3戦・香港大会が控えている。

 「勝てるように頑張ります」。WCへはずみをつけるためにも、2段駆けシフトで臨む埼京勢らを破ってみせる。(仲野谷有紀)



開催展望

 V候補の筆頭は新田祐大。2015年は大車輪の活躍だった。3月にGI日本選手権を制覇してタイトルホルダーの仲間入り。9月にはGIオールスターを制して2つ目のGIタイトルを獲得した。先のGI競輪祭ではフレームがマッチせず勝ち上がり段階でつまずいたが、暮れの大一番「KEIRINグランプリ」では好走し2着。この立川記念には調子を維持して参戦。持ち前のダッシュを生かし、別線をねじ伏せる。

 伏見俊昭は10月に落車して戦線を離れ、1カ月後に復帰。GI競輪祭では精彩を欠いたが、先のGIII広島記念ではチャンスを逃さずに勝ち星を挙げており軌道は修正できている。今シリーズは弟弟子の新田に食らいつき、同門ワンツーで人気に応えるか。

 地元の看板レーサー・後閑信一と岡田征陽からも目が離せない。後閑は45歳にして衰え知らずで、先のGIII佐世保記念では武田豊樹のまくりを捕らえて初日特選を勝ち切り、底力を見せつけている。一方の岡田も好調で、2015年の後半は各地で連対を重ねていた。両者とも今シリーズは平原康多に乗って上位に進出してくる。

 その平原は2015年はビッグタイトルには縁がなかったが、年間を通してグレード戦線をリードしてきた。「KEIRINグランプリ」では3着。ここでは後閑ら地元勢や神山雄一郎を引き連れて積極果敢に飛び出して行き、絆を示す。

 快速先行・脇本雄太もシリーズを盛り上げる。2015年は自転車競技との掛け持ちで調整に苦労しながらも見せ場を作ってきた。ここでは稲川翔や市田佳寿浩とラインを組み、本線に立ち向かう。他では、差し鋭いSS戦士・園田匠、まくり強烈な中川誠一郎、切れ味を取り戻した海老根恵太が逆転候補。

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