スーパージョッキーズトライアル2013 - 予想王TV@SANSPO.COM

「スーパージョッキーズトライアル(SJT)」は、毎年JRAで行われている国際騎手招待競走「ワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)」(今年は11/30、12/1に阪神競馬場で実施)に出場する地方競馬代表騎手の選定を行う競走で、2006年から現在の名称で実施されている。
出場騎手は第1ステージ(第1戦、第2戦)及び第2ステージ(第3戦、第4戦)の4レースの合計ポイントで競い、優勝者が地方競馬代表騎手としてJRAに推薦される。
また、昨年より第1ステージに先駆けてワイルドカードを実施。惜しくも本戦出場を逃した騎手11名が2レースの合計ポイントで競い、今年は上位2名にSJT本戦への出場権が与えられる。


■出場騎手選定方法
ワイルドカード
・北海道、岩手、金沢、笠松、愛知、兵庫、高知、佐賀所属騎手(各1名)
2013年1月1日から8月18日までの所属場での勝利数順位が2位の騎手
・南関東地区所属騎手(1名)
2013年1月1日から8月18日までの南関東地区での勝利数順位が5位の騎手
・招待競走地方競馬代表騎手選定委員会が選定した騎手(2名)

第1ステージ
・北海道、岩手、金沢、笠松、愛知、兵庫、高知、佐賀所属騎手(各1名)
2013年1月1日から8月18日までの所属場での勝利数順位が1位の騎手
・南関東地区所属騎手(4名)
2013年1月1日から8月18日までの南関東地区での勝利数順位が1位~4位の騎手
・ワイルドカード優勝騎手、準優勝騎手(計2名)

第2ステージ
・第1ステージのポイントが1位~12位の騎手
⇒第2ステージの「みどころ」はこちら!

■施行場
◎ワイルドカード 9月10日(火) 門別競馬場
第1戦・ブロンズサドル賞 第2戦・ブロンズホイップ賞
◎SJT第1ステージ=9月25日(水) 船橋競馬場
第1戦・シルバーサドル賞 第2戦・シルバーブライドル賞
◎SJT第2ステージ10月17日(木) 園田競馬場
第3戦・シルバーブーツ賞 第4戦・シルバーホイップ賞

■騎乗馬決定方法
ワイルドカードを含めたすべての競走の騎乗馬は、近況の成績などを参考に「A」「B」2つのグループに分けられ、抽選で騎乗馬を決定。ステージごとに1人の騎手が必ず「A」「B」グループの馬に1回ずつ騎乗することになる。





 第27回ワールドスーパージョッキーズシリーズ(11月30日、12月1日、阪神競馬場)に参戦する地方競馬代表騎手を決める「スーパージョッキーズトライアル2013」の第2ステージが17日、兵庫・園田競馬場で行われた。第1ステージでトップに立った川原正一騎手(54)=兵庫=が、この日の2戦とも5着で20ポイントを重ね、合計45ポイントで総合優勝を飾った。

 第2ステージ第3戦は園田9Rシルバーブーツ賞、ダート1400メートル。大井・的場文男騎手の渾身の逃げで始まったこのレースを勝ったのは、道中後方2番手を進み、直線でポッカリあいた内をついたシンガリ11番人気の尾島徹騎手のファインクルーズだった。アタマ差の2着に北海道・桑村真明騎手のメイショウユキハナ、さらに1馬身半差の3着に愛知・大畑雅章騎手のグッドスミスが入った。この時点でトップは兵庫・川原正一騎手と大畑雅章騎手が35ポイントで並び、31ポイントの桑村真明騎手がこれを追い、第4戦を迎える。

 第4戦は園田10Rシルバーホイップ賞、ダート1700メートル。ハナに行く構えを大井・御神本訓史騎手が見せたものの、先手を奪ったのはチャンピオンホークの金沢・吉原寛人騎手。2番手に御神本訓史騎手のロブストニケ、3番手の内に桑村真明騎手のアラディンが続く。注目の川原正一騎手のシャークスペンサーは5番の内、大畑雅章騎手のエーシンドクトルは後方から3番手という位置取りで進む。4コーナーから各ジョッキーの意地とプライドが入り乱れて、直線は馬場一杯に広がっての叩き合いが繰り広げられたが、チャンピオンホークが逃げ切り1着。1馬身半差の2着にはロブストニケ、さらに半馬身差の3着にアラディンとなった。気になる川原正一騎手は5着、大畑雅章騎手は10着。

 これにより、船橋競馬場での第1ステージで25ポイントを獲得して首位に立っていた兵庫・川原正一騎手が、第3戦・シルバーブーツ賞をスーパールーセントで5着(10ポイント)、第4戦・シルバーホイップ賞をシャークスペンサーで5着(10ポイント)し、合計45ポイントで見事、総合第1位となりWSJSの地方競馬代表騎手に決定した。川原正一騎手がWSJSに出場するのは2度目。笠松競馬所属時代の1997年に地方競馬代表としてWSJSに出場し優勝している。

 なお、合計44ポイントを獲得し、総合第2位となった北海道・桑村真明騎手が地方競馬代表補欠騎手となっている。

 川原正一騎手は「(5着での総合優勝決定に)勝負は時の運。WSJSに参加できるだけで十分。地方競馬の代表として恥ずかしくない競馬をしたい」と表彰式で笑顔を見せた。



 過去7回行われたSJTのレース数は、昨年のワイルドカードを含めると全部で31レース。コース、距離設定などは違うものの、「一流のジョッキー」によって争われている点は変わらない。絶妙なペースでの逃げや意表を突く作戦、さらに勢いのある若手と安定感のある中堅、そして百戦錬磨のベテランたちによる道中の駆け引きなど、見どころは満載。また、普段乗っている競馬場とは仕掛けどころ、ペースの上がる地点などが違うため展開も読みづらく、いつも以上に予想も難解になる。
 それを物語るように、全31レース中、1番人気、2番人気で決まったレースはたったの3回。また、ふた桁人気馬同士で決着したレースもあり、どちらかといえば「波乱」傾向のレースが多いのが特徴だ。
 地方競馬場は小回りや直線の短いコースが多く、一見すると差し、追い込み脚質には厳しいと思われがちだが、このシリーズに限っては意外にも活躍を見せており、波乱の立役者になっているケースも結構見受けられる。
 もう一点挙げるとすれば、「地元のアドバンテージは大きい」ということ。大半の騎手はいつものレースと勝手が違うのに対して、開催競馬場所属の騎手はコースはもとより、騎乗馬を含めレースに出走する馬のことを把握できていることは大きな強みといえる。地元の騎手は、人気の有無にかかわらず注意しておいて損はない。
 成績のさえなかった馬が乗り替わりで一変・・・というのもおもしろく、自分の好きな騎手を追い続けるのもよし。いろいろな見方ができるのがこの「SJT」の醍醐味。普段のレース以上に熱くなれる! のは言うまでもない。全国各地の名手をじっくり見られる絶好の機会。ぜひ、馬券を握りしめながら、またはネット投票で楽しみながら、SJTを思う存分満喫してほしい。

 スーパージョッキーズトライアルも最終ステージを迎える。9月25日の船橋・第1ステージは、かなり激しい戦いとなったが、僅差で兵庫・川原正一騎手が25ポイントを獲得して暫定トップに立った。シルバーサドル賞を制した高知・赤岡修次騎手は暫定4位、シルバーブライドル賞を勝った大井・御神本訓史騎手は暫定2位につけている。しかしながら、ともに首位に立てなかったとことからも、第1ステージが混戦だったことがうかがい知れる。そんな中、2戦ともに人気薄の馬で4着、4着とした愛知・大畑雅章騎手、5着、6着とした昨年の覇者である佐賀・山口勲騎手の活躍は特筆すべき点で、“若手の勢い”と“ベテランの味”が随所に光ったステージでもあったといえるだろう。

 さて、いよいよ10月17日にSJT第2ステージが園田競馬場で行われる。
 園田競馬場も、第1ステージの船橋競馬場と同じく、スパイラルカーブを採用しているが、こちらは向こう正面から3コーナーまでに高低差(1.23メートル)がある点が特徴。ここでのペースアップが、“園田競馬の見どころ”といっても過言ではない。向こう正面で各ジョッキーが一気にスパート、激しくムチが入り、まくり上げる馬がいたり…と、レースが動くポイントになっている。
 直線は213メートルと短いが、3コーナーでのペースアップにより、早めに脚を使った馬がバテ、大外から一気に差し切りが決まる、といったレースも多く見受けられる。ほかの競馬場と比べても、高配当の出現回数は多く、100万円近い“夢の超高配当”が出ることも少なくない。
 また、昨年から実施している金曜日限定の「その金ナイター」も好評で、会社帰りのサラリーマンや若い女性のグループなど、気軽に競馬を楽しめる環境が整っているのも園田競馬の魅力のひとつ。

 スーパージョッキーズトライアル最終ステージは、第3戦・シルバーブーツ賞が1400メートルで、そして第4戦・シルバーホイップ賞が1700メートルで実施される。前述したとおり、園田のポイントである「向こう正面」での駆け引きが、勝負を大きく左右しそうで、普段走り慣れていない他地区騎手が、この独特なコースをどう乗りこなすのか…。まずは注目したいところ。地元の川原騎手をはじめとしたベテラン勢は、短期決戦の戦い方も熟知しているだけに、獲得ポイント、騎乗馬などを考慮したうえで、意表を突く作戦を展開してくることも予想される。いずれにしても“波乱”のステージになることは間違いない。暫定の結果を見ても混戦模様で、どの騎手にもまだまだチャンスは十分といえるだけに、一発逆転があっても不思議はない。まずは、騎乗馬の抽選で有力馬を引き当てられるかがカギになる。

 最終決戦の舞台にふさわしい激戦が予想されるSJT園田ステージ。馬券圏外であっても、優勝へ向けてのポイント争いのため、ひとつでも上位着順へ…、という各ジョッキーの全力の騎乗は必見。最後の最後まで目が離せない戦いが期待できそうだ。










 普段、予想王TV内で展開している“勝券(ショウケン)穴リスト”。穴レースを的中させ、“投資家の皆さまによい配当”を還元するのが趣旨。最後となる今回も、スーパージョッキーズトライアル第2戦の2レースで穴馬券的中を目指したい。(穴リスト・東京サンスポ 加納 一城)

園田9R・シルバーブーツ賞
 台風の影響もあり、馬場は悪化したまま。先行有利というのが定石だろうが、各ジョッキーがこれを意識しすぎるようだと、スタートからハイペース、そして3コーナー手前からさらにペースアップ・・・という展開も想像できる。そうなれば“穴党”にもチャンス十分。そこで狙ってみたいのが(2)ドリームカムツミーだ。後方から差すタイプなのだが、ひと押し足りないという近況の成績。ただ、このメンバー構成なら好勝負になっても不思議はないといえる。現在8位につけている金沢の吉原騎手が騎乗。道中のペースを冷静に判断できるジョッキーだけに、しまいにかけ、直線一気のイメージが頭に浮かぶ。ここで上位に入れば、優勝の2文字も十分現実味を帯びてくる。チャンスはあるとみて勝負をかけたい。
【買い目】単・複(2)、3連複(2)の1頭軸で相手に(12)(1)(4)(3)(7)(10)、3連単(2)→(12)(1)(4)→(12)(1)(4)(3)(7)(10)。


園田10R・シルバーホイップ賞
 泣いても笑ってもこのレースの結果いかんで優勝が決まる・・・といっても過言ではない重要な一戦。前半の結果次第だが、各騎手とも普段以上に力が入るのは間違いないだろう。
 ここは冷静な騎乗が期待できる高知・赤岡騎手の(6)アミフジエンブレムを中心視。B2昇級後は馬券にこそ絡んでいないものの、まずまずの成績でまとめている。今回は3着実績のある1700メートル戦に替わって前進が期待できそうなのに加え、得意の重馬場でのレースとなりそうなのは好材料だろう。もちろんこのレースも流れは速くなるとみており、ゴール前での逆転劇に期待。シリーズは僅差の首位争いが必至の情勢だが、このレースは豪快な差し切りで決着するとみた。
【買い目】単・複(6)、3連複(6)の1頭軸で相手に(5)(7)(4)(11)(9)(2)、3連単(6)→(5)(7)(4)→(5)(7)(4)(11)(9)(2)。




 いよいよスーパージョッキーズトライアル2013のファイナル・園田ステージ。第1ステージ・船橋のポイントに、第3戦・シルバーブーツ賞、第4戦・シルバーホイップ賞の結果を合わせた合計ポイントで総合優勝(=ワールドスーパージョッキーズシリーズの地方代表騎手)が決定する。
 最後となる今回も、ファイナルラウンド出場の騎手の特徴、スタイルなどを独断で分析し、紹介したいきたい。(東京サンスポ 加納 一城)

兵庫所属・川原正一騎手(25ポイント=暫定1位)
 15日現在、通算4373勝、今年は203勝を挙げている。船橋ラウンドでは、ベテランの味をまざまざと見せつける好騎乗で、勝ち星こそ挙げられなかったが、2着、5着でトップに立った。今回は地元・園田でのレースだけに、条件的にも優勝に一番近い存在といえるだろう。このまま逃げ切ることができるのか-。園田ステージの主役は譲れない。

南関東(大井)所属・御神本訓史騎手(22ポイント=暫定2位)
 15日現在、通算1640勝、今年は198勝と勝ち星を量産。200勝を大きく超えてくるのは間違いない。船橋ステージでは、1戦目こそ10着に敗れたが、2戦目は見事に逃げ切り勝ち。大畑騎手とは同ポイントながら、1着をとったことで暫定2位に。巧みな騎乗で南関東での信頼度は高く、女性ファンも多い御神本騎手。この位置なら逆転は十分。南関東の貴公子がWSJS出場を果たせるか。

愛知所属・大畑雅章騎手(22ポイント=暫定3位)
 15日現在、通算981勝、今年はここまで96勝で、大台の100勝は目前。第1ステージでは、有力な騎乗馬を引き当てられなかったものの、2戦ともに4着、確かな手腕を披露した。若手の活躍が目立つ名古屋で、メキメキと頭角を現してきた大畑騎手。一気に夢舞台へと羽ばたけるか。何としてもチャンスをものにしたいところだろう。

高知所属・赤岡修次騎手(21ポイント=暫定4位)
 15日現在、通算2444勝、今年は176勝。地方競馬最多勝騎手の底力は、まだまだこれから・・・というところか。船橋ラウンド・初戦の1000メートル戦では、後続を離し主導権をとる積極性を見せ、圧巻の逃げ切り勝ち。ただ、2戦目は最下位に敗れてしまい、21ポイント止まり。しかし、どんな馬でも上位へと導くテクニックは、このメンバーでも随一といえる。好位置につけたことで、虎視眈々と逆転優勝を狙っているはずだ。さらなる上位への進出は必至で、今回もどんなレースを披露するのか・・・楽しみでならない。

金沢所属・青柳正義騎手(17ポイント=暫定5位)
 15日現在、通算283勝、今年は84勝を挙げており、金沢で今、最も勢いのあるジョッキーだ。門別で行われたワイルドカードで準優勝、見事本戦出場枠を獲得した。第1ステージの第1戦では、断然の1番人気に騎乗するも、まさかの3着・・・。ただ、2戦目は11番人気の低評価ながら8着に入り、暫定順位5位に食い込んだ。今年の成績に比例するかのように、今シリーズでも存在感を示している。このまま勢いに乗って一気に首位奪取を果たせるか。大いにチャンスはあるとみている。

ホッカイドウ所属・桑村真明騎手(16ポイント=暫定6位)
 15日現在、通算3239勝、今年は163勝。13年も、ダイリングローバルで筑紫野賞、九州ダービー栄城賞を制し、重賞タイトルを積み重ねている。鮫島克也騎手とともに、佐賀を代表するベテランジョッキー。実績はいうまでもないが、船橋ステージでもその手腕はかなり際立っていた。初戦は、13番人気で5着、2戦目も8番人気できっちり6着。逆転の狙える7位につけた。いぶし銀の騎乗で、魅せるレースをする山口騎手だけに、独特なレース展開になりやすい園田で、どんな立ち回りを見せてくれるのか。非常に楽しみだ。

佐賀所属・山口勲騎手(16ポイント=暫定7位)
 15日現在、通算3239勝、今年は163勝。13年も、ダイリングローバルで筑紫野賞、九州ダービー栄城賞を制し、重賞タイトルを積み重ねている。鮫島克也騎手とともに、佐賀を代表するベテランジョッキー。実績はいうまでもないが、船橋ステージでもその手腕はかなり際立っていた。初戦は、13番人気で5着、2戦目も8番人気できっちり6着。逆転の狙える7位につけた。いぶし銀の騎乗で、魅せるレースをする山口騎手だけに、独特なレース展開になりやすい園田で、どんな立ち回りを見せてくれるのか。非常に楽しみだ。

金沢所属・吉原寛人騎手(14ポイント=暫定8位)
 15日現在、通算1553勝、今年は91勝を挙げている金沢のエース的存在。他地区にも積極的に遠征し、重賞での騎乗で実績を積み重ねている。全国レベルでの活躍が光る吉原騎手は、デビュー時からコンスタントに好成績を残している優等生ジョッキー。2年前のワールドスーパージョッキーズシリーズでいきなり連勝した実力は、当然ここでもトップクラス。たとえ人気のなさそうな馬に騎乗したとしても、侮ってはいけないだろう。

岩手(水沢)所属・山本聡哉騎手(7ポイント=暫定9位)
 15日現在、通算535勝、今年は早くも113勝と勝ち星を量産している。兄弟もみな活躍を続けているが、なかでも近況は一番勢いがあるといえるのが山本聡哉騎手。船橋ラウンドでは、思うような成績を挙げられなかったが、園田での挽回はまだまだ可能だ。まずは第3戦のシルバーブーツ賞から注目したい。

南関東(大井)所属・的場文男騎手(7ポイント=暫定10位)
 15日現在、通算6522勝、今年は128勝の活躍。大井では欠かすことのできない存在である“ミスターTCK”は、衰えるどころか、まだまだ進化を続けている。6500勝を達成してもなお、さらなる高みを目指している・・・その姿にはもはや脱帽。現在のポイントは7ポイントと苦戦気味だが、勝負強さは天下一品。もちろん諦めてはいないはずで、直線での豪腕ぶりにどうしても期待をしたくなってしまう。馬券検討を含め、必ず押さえておきたいジョッキーだ。

笠松所属・尾島徹騎手(6ポイント=暫定11位)
 15日現在、通算986勝、今年は95勝を挙げ、メモリアルの1000勝まであとわずか。どうしてもベテラン・・・という印象のある尾島騎手だが、まだ29歳で若手の部類に入る。JRAで騎乗する機会も増え、さらに存在を増している近況。安定感は抜群なだけに、有力馬に恵まれなかった船橋は残念な結果に。それでもまだまだ一発逆転の道は残されている。東海地区のホープが、どこまで順位を上げられるのか。是非注目して頂きたい。

愛知所属・柿原翔騎手(6ポイント=暫定12位)
 15日現在、通算663勝、今年は98勝。愛知1位の岡部誠騎手が負傷となったため、急遽参戦が決定したツキもある柿原騎手。今年の勝率は20%台を残しており、成長著しい若手ジョッキーだ。このままなら前年の120勝を上回る可能性も十分ありそう。ワイルドカード敗退でも本線へ出場・・・“持ってる”というしかない男だけに、12位からでも何かやってくれそうな予感は漂う。もう失うものはない立場だけに、思い切った作戦で大波乱を演出できるかもしれない。大胆な騎乗に期待したくなる。

※成績は10月15日現在。なお、第1ステージで13位、14位だった真島大輔騎手、森泰斗騎手は、第1ステージで敗退

■スーパージョッキーズトライアル・第2ステージ開催競馬場紹介

【開催競馬場】
園田競馬場(兵庫県尼崎市田能2-1-1)

【アクセス】
電車・バス・タクシーの場合=阪急電鉄神戸線園田駅から徒歩20分、また園田駅から尼崎市営バス(阪急塚口行きなど園田支所経由のもの)で7分、競馬場前停留所下車。タクシーは園田駅から5分
開催日には、阪急電鉄神戸線園田駅から無料バスが運行(その他、JR尼崎駅、阪神電車尼崎駅からも運行) 車の場合=名神高速豊中出口から北西に約3キロ
※有料駐車場(最大1450台)あり

【コース】
園田競馬場は、1周1051メートル(スパイラルカーブを採用、直線213メートル・高低差1・23メートル)の右回り。コース設定は、820メートル、1230メートル、1400メートル、1700メートル、1870メートル、2400メートルの6パターン。

【第2ステージ・順位決定方法】
騎乗馬の着順によりポイントを設定。1着20ポイント、2着15ポイント、3着13ポイント、4着11ポイント、5着10ポイント、6着6ポイント、7着5ポイント、8着4ポイント、9着3ポイント、10着2ポイント、11着、12着には1ポイントがそれぞれ与えられ、今回の第2ステージ・2レースと第1ステージ(船橋)・2レースの合計4レースの総合ポイントで優勝者を決定。

総合ポイントが同じ場合は、最上位の着順を挙げた騎手を優先。最上位の着順も同じ場合は、第4戦シルバーホイップ賞の着順上位騎手を優先する。