今年で第30回を迎える統一GI・マイルチャンピオンシップ南部杯と、10周年となった楽天競馬を記念した「南部杯スペシャルトーク」が豪華メンバーで行われた。参加したのは幸英明騎手、菅原勲調教師、鈴木淑子、津田麻莉奈の4人。今回はその模様をお届けする。
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津田麻莉奈(以下 津田) 「楽天競馬“ポッ”イントもらっちゃおう大使」の津田麻莉奈です。今回はマイルチャンピオンシップ南部杯30回、そして楽天競馬10周年を記念して、JRAの幸英明騎手、岩手競馬の菅原勲調教師、そして競馬ジャーナリストの鈴木淑子さんにお集まりいただきました。皆さん、よろしくお願いします!
一同 よろしくお願いします。
鈴木淑子(以下 淑子) 今年で30回を迎える南部杯ですが、連覇した馬は何頭かいるものの、3連覇というと1頭しかいません。それが幸騎手が手綱を取られたブルーコンコルド(2006~08年)です。盛岡競馬場に初めていらしたのはいつでしょうか。
幸英明(以下 幸) 06年の南部杯が初めてだと思うんですけど、GIで緊張していたので、よく覚えていないんですよ。でも、強い馬だったので馬の力を信じて乗れば大丈夫だと思っていましたね。
淑子 ブルーコンコルドはどんな馬だったのでしょうか。
幸 瞬発力とパワーがすごく(自分が主戦を務めた)ホッコータルマエをしのぐくらいのものがありました。南部杯で一番思い出に残っているのは、やっぱり3連覇した08年です。プレッシャーはありましたが、馬の力は一番だと思っていましたし、力を出し切れば勝てると思っていました。
淑子 盛岡の1600メートルというコースの印象を教えてください。
幸 地方競馬というと小回りのイメージもあるかと思いますが、盛岡競馬場は広くて乗りやすいですね。1600メートルも乗りやすくて、好きなコースです。
淑子 盛岡の1600メートルは2コーナーの奥からのスタートで、3コーナーまで900メートルほどありますよね。
幸 ゲートから見ると3コーナーまでがすごく長いんです。そこまでにどういうポジション取りをすればいいのかなと感じています。まだ1600メートルのコースを把握できているわけではないので、きょうは菅原先生にポイントを聞いて帰りたいです(笑)。
淑子 そうですね(笑)。盛岡のファンの印象はいかがでしょうか。
幸 ファンとの距離が近いですよね。表彰式のときも温かく迎えてくれます。
津田 盛岡に行ったとき、よく食べているものなどありますか。
幸 残念ながら、とんぼ返りが多いんですよ。
津田 私は競馬場で名物の“ジャンボ焼き鳥”を食べますよ。夜は盛岡冷麺。どちらもおいしいのでぜひ食べてください。
淑子 では、菅原調教師にもお話をうかがって参ります。菅原さんは騎手時代に岩手競馬のリーディングに11回輝き、南部杯は史上最多の5回優勝されています。
菅原勲(以下 菅原) 始まりは地方競馬の北日本地区の頂点を決めるレースという位置づけで、第1回から乗っていました。大きなレースなので緊張しながらでしたね。
淑子 90年にグレートホープで初制覇を飾り、93、94年にはトウケイニセイで連覇を達成されました。
菅原 トウケイニセイは騎手人生で一番大切な馬ですね。95年から南部杯が中央との交流競走になって、3連覇が懸かっていましたが、もう8歳だったこともあって3着。それが悔しかったですね。でも、中央のGI馬が岩手に来るようなレースはなかったので、いっしょに走るのは楽しかったです。
淑子 96年には今の盛岡競馬場、オーロパークが完成しました。南部杯を意識して1600メートルのコースを作られたそうですね。
菅原 盛岡は癖がなくて乗りやすいコースです。広くて追い込みがきくかなというと、そうではなく先行馬有利。3コーナーから少し下っていて、4コーナーから直線に向いて上りになっています。先行馬を楽にいかせると逃げ切られるので、そこがポイントです。
幸 なるほど、分かりました。
津田 幸騎手、すごく熱心に聞いていましたね(笑)。
淑子 東京競馬場などに挑んでいくときも、そういった点は参考になりましたか。
菅原 そうですね。コースの広さなどを分からないで乗るよりもよかったと思います。オーロパークが完成して、ますます頑張ろうという気持ちでした。
淑子 オーロパークで3回目の開催となった98年にはメイセイオペラで4度目の勝利を飾りました。
菅原 楽勝したように見えたかもしれませんが、アブクマポーロが強いと分かっていたので、一気に来るのではないかと最後まで怖さがありましたね。
淑子 その勝利が、翌年のフェブラリーSまでつながっていきましたよね。01年にはトーホウエンペラーでも勝っています。
菅原 人気だったスターリングローズを外に出さないようにして、会心のレースでした。南部杯を勝ったときには岩手のファンが喜んでくれましたし、今は調教師としてそういう馬を自分が育てていきたいですね。
淑子 オーロパークができたときは1600メートル中心という時代ではなかったですが、今は世界的にも1マイルが重視される傾向ですから、先見の明がありましたよね。
菅原 盛岡競馬場は1600メートルをメインにしたつくりですからね。当時の人はすごかったと思います。
淑子 今年の出走予定馬で、乗ってみたいと思う馬はいますか。
菅原 お付き合いしている牧場の生産馬なので、自分が乗れるならカフジテイクですね。
幸 自分はコパノリッキーです。ホッコータルマエに乗って何度も対戦していて、その強さをよく知っているので。
津田 今年も好メンバーがそろいました。それにしても過去29回中、お二人で8回勝っているってすごいですよね。
淑子 そうですよね。また連覇するような馬が出てきてほしいですし、お二人にも活躍していただきたいですね。
津田 はい。今年の南部杯も注目ですし、ファンの方にはぜひ楽天競馬でレースを楽しんでもらいたいです!
1976(昭和51)年1月12日生まれ、41歳。1994年に栗東の谷八郎厩舎からデビュー。98年京阪杯(ブラボーグリーン)で重賞初勝利。2003年には桜花賞をスティルインラブで制してGI初勝利を挙げ、同馬とのコンビで牝馬3冠を制覇。南部杯は06~08年にブルーコンコルドとのコンビで3連覇を果たした。
1963(昭和38)年7月25日生まれ、54歳。1981年10月に騎手デビュー。99年のフェブラリーSをメイセイオペラで優勝し、地方馬&地方騎手初のJRA・GI制覇を達成。10年11月には岩手競馬史上初の地方通算4000勝。南部杯は騎手として史上最多の5勝を誇る。12年に騎手を引退し、現在は岩手競馬で調教師として活躍中。
東京都新宿区生まれ。競馬パーソナリティーとして活躍する“元祖・競馬界のマドンナ”。サンケイスポーツにてGIコラム「鈴木淑子のごめんあそ馬せ」を連載中。
1987(昭和62)年生まれ、30歳。女性アイドルグループ「SDN48」の2期生としてグループデビュー。2012年3月に卒業後は、SDN時代から気になっていた競馬に夢中となり、数々のイベントに出演。15年から「楽天競馬“ポッ”イントもらっちゃおう大使」に任命され、地方競馬の伝道師として活動中。
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●10月7日(土)から、「南部杯直前予想討論会」の動画が楽天競馬サイトで公開されます!
●南部杯前日の8日(日)には、東京競馬場の岩手競馬発売所(101投票所)でイベントを開催!
●9日(月・祝)の南部杯当日は、盛岡競馬場でイベントが盛りだくさん。安藤勝己さん、佐藤哲三さん、鈴木淑子さんを招いてスペシャルトークショーも行います!
8日(東京競馬場)、9日(盛岡競馬場)には、楽天競馬のLINE公式アカウントとお友達登録した人を対象に、サイン入り写真など豪華賞品が当たる抽選会も開催されます!
岩手競馬公式ホームページ内の南部杯特設サイトでは、この対談のムービーやイベント情報が満載。今すぐチェック!
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