３歳秋のチャンピオンシップの最終戦『サンケイスポーツ杯・第３１回ダービーグランプリ』（２０００m）が１０日、水沢競馬場で行われる（写真は昨年の勝ち馬スーパーステション）。

　主役は岩手ダービー馬のチャイヤプーン（牡）＝水沢・千葉幸＝が務める。昨年末の寒菊賞から５連勝で岩手ダービーダイヤモンドカップ（水沢２０００m）を制した実力馬。夏場は南関東に移籍し、２走前のサンケイスポーツ賞・戸塚記念（川崎２１００m）では南関クラシックを賑わせた馬を撃破。能力の高さを示す勝ちっぷりだった。前走は勝ち馬の勝負根性に屈したが、４戦４勝と好相性の水沢に替われば反撃は十分に可能だ。

　コーナスフロリダ（牡）＝兵庫・田中範＝は兵庫ダービー（園田１８７０m）を制し、前走の西日本ダービー（金沢２０００m）で後続を２秒１も引き離す圧勝。デビューから全て４着以内の安定感で、遠征競馬も好結果を残している。“ダービー３勝目”とともに秋の３歳王者の座をつかむか。

　同じく兵庫のクリノヒビキ（牡）＝橋本忠＝は、今春の兵庫チャンピオンシップ（交流ＧＩＩ、園田１８７０m）で６着と地方馬最先着を果たし、兵庫ダービーは２着。２、３走前に重賞連勝と着実に力をつけている。前走の楠賞（園田１４００m）は距離不足に泣いたが、４着と崩れなかったのは能力がある証し。折り合いがつくだけに初の２０００mでも不安はなく、シリーズ３勝目も十分に可能だろう。