３歳秋のチャンピオンシップ第９戦で、岩手３冠の第２弾「第５０回不来方賞」（２０００m）が２１日、盛岡競馬場で行われる（写真は昨年の勝ち馬キングジャガー）。

　主役は第１冠の岩手ダービーダイヤモンドＣを制したチャイヤプーン（牡）＝水沢・千葉幸＝だ。夏場は南関東に移籍し、初戦は初の年長馬相手に４着。強敵ぞろいのＡ２下で勝ち馬と０秒８差なら上々の内容だ。前走の重賞・戸塚記念（川崎２１００m）は、４コーナーで外に持ち出すと、南関クラシックの活躍馬を一気に引き離し、２馬身という着差以上に強い内容だった。岩手に再転入すれば明らかに力上位で、２冠制覇は目前だ。

　デビューから４連勝中のサンエイキャピタル（牡）＝水沢・瀬戸幸＝も侮れない。昨年７月に芝の新馬戦を勝利した後に約１１カ月の休養。復帰戦となったウイナーＣ（水沢１４００m）は出遅れながらも後方から挽回して完勝。続くＪＲＡ交流戦（盛岡１６００m）と前走の準重賞・イーハトーブマイル（同）はスピードの違いで逃げ切った。初距離でも折り合いがつくだけに自分の形で運べれば好勝負になる。

　年長馬と初対戦だった前走で２着と好走したマコトハインケル（牡）＝水沢・板垣吉＝も注目の１頭。勝ち馬は強かったが、３着馬を９馬身も引き離した。３歳同士なら上位争いは十分に望める。