３歳秋のチャンピオンシップ第７戦「サンケイスポーツ杯・第２２回黒潮菊花賞」（１９００m）が１４日、高知競馬場で行われる。（写真は昨年の勝ち馬モズオトコマエ）

　主役は地元の３歳世代でトップクラスのヴァリヤンツリ（牝）＝中西達＝だ。先行力を武器にデビューから１３戦続けて連対を果たし、年長馬とも互角に戦ってきた実力馬。１冠目の黒潮皐月賞（１４００m）を断然人気に応えて制し、２冠目の高知優駿（１９００m）も１番人気に支持された。しかし、他地区の強豪たちの前に４着と涙をのんだ。古馬Ａ３に挑戦した３走前は勝ち馬と０秒３差の３着と健闘。勝ち馬がその後の重賞で２着に好走していることからも、能力の高さは疑いようがない。地元同士の一戦なら２冠達成の大きなチャンスだ。

　２歳時からヴァリヤンツリと好勝負を演じたネオプリンセス（牝）＝打越勇＝も能力は高い。今春は不本意なレースが続いたが、７月以降は４連勝中。高知優駿は１２着に大敗したが、ようやく本来の状態に戻ってきた印象だ。距離を克服して最後の１冠獲得なるか注目だ。

　スターアイリス（牝）＝胡本友＝は３月の土佐春花賞（１３００m）で、前記２頭を破って優勝。準重賞の山桃特別（１８００m）で連対していることからも距離延長は問題ない。土佐春花賞の再現があっても不思議はない。