今年からスーパースプリントシリーズに加わる新設重賞「第１回日本海スプリント」（９００メートル）が７月１日、金沢競馬場で行われる。（写真は初代王者を狙うグランパルファン）

　注目は前哨戦を７馬身差で圧勝したグランパルファン（牝５）＝金沢・加藤義＝だ。転入初戦こそ大差のシンガリ負けを喫したが、叩き２戦目はしぶとく粘って２着と、良化がうかがえるレース内容。そして迎えた前走のスーパースプリント賞（金沢９００メートル）はコースレコード（５５秒０）に良馬場で０秒２差まで迫る優秀な時計だった。ワンターンのスプリント戦は向いており、再度同舞台なら初代王者は目前だ。

　スピード上位のハイジャ（牡５）＝笠松・井上孝＝も侮れない。昨年の名古屋でら馬スプリント（名古屋８００メートル）を制した快速馬。脚部不安で９カ月ぶりの実戦となった前走は見せ場なく６着に沈んだが、過去最高馬体重と余裕がある馬体に加え、マイル戦は少し長かった印象。ひと叩きしての変わり身があれば上位食い込みは間違いない。

　ＪＲＡ在籍時はオープン勝ちの実績が光るナガラオリオン（牡９）＝金沢・金田一。芝の重賞でも３着と善戦したスピード馬で、金沢に転入後はＡ１を連勝。前走のさきたま杯（交流ＧＩＩ、１４００メートル）は相手が強すぎたが、地方馬同士なら巻き返してくる。