若手レーサーの登竜門として2014年に創設された。多くのSG覇者を輩出してきた新鋭王座決定戦がリニューアルされ、男女を問わず成長著しい選手が優勝賞金1100万円をかけて争う。
出場権があるのは当該年の9月1日時点で30歳未満の選手。選考期間内(前年の7月1日~当該年の6月30日)の勝率上位者と優先出場権を持つ前年度覇者、イースタンヤングとウエスタンヤングの優勝者を合わせた52人が出場する。
第1回大会(戸田)を制した桐生順平は、その半年後に尼崎クラシックでSG初優勝、3年後にはグランプリ覇者へと上り詰めた。今年も未来のボート界をリードする逸材がそろい、プレミアムGIの栄冠を目指す。
最も期待がかかるのは、木下翔太の初タイトル奪取だろう。これまでGIは8優出、SGの優出歴もあり、ルーキー戦線では“格上”の存在。今年は109期の丸野一樹、110期の上條暢嵩がGI初優勝を飾っているだけに、そろそろ結果を出したいところ。7月のイースタンヤングを制した王道路線で、GI初制覇に満を持して臨む。
昨年の第5回大会(浜名湖)でデビュー初優勝をGIで飾った関浩哉は、新鋭王座決定戦時代の長岡茂一(91、92年)以来、史上2人目の大会連覇に挑む。
また、ヤングダービーでは女子の活躍も目立つ。昨年は出場9人中5人が準優へ進出した。大山千広を筆頭とする5人の女子レーサーの活躍に注目だ。
日本海側唯一のレース場で、長方形の完全プール型水面。南北に延びたコースのため、年間を通してホーム追い風の日が多い。
過去1年の1コース1着率は54.6%と全国平均並み。2コースの連対率は全国平均より高く、内主導の傾向といえそうだ。ホーム側のコース幅が62mと広く、アウトからは1マークが遠いこともスロー勢の台頭を後押ししている。
コンクリート護岸で囲まれている影響で、2マークに引き波が残りやすい。2マークでの逆転劇で高配当が飛び出すこともある。
【木下翔太】 今年6月の多摩川グランドチャンピオンでSG初優出を果たし、ルーキー戦線では格上の存在。GI初優勝に向け攻めの姿勢を貫く。
【上條暢嵩】 4月の下関ダイヤモンドカップでは、エース機をきっちりとモノにしてGI覇者の仲間入りを果たした。今年で卒業となる兄・嘉嗣とともにV戦線をにぎわす。
【磯部 誠】 GIでは2度の優出歴。昨年は3度のSG出場で腕を磨いた。先日の浜名湖で7度目の優勝を飾り、“Vハンター”と化した今年はさらに勢いを増している印象だ。
【大山千広】 昨年の第5回大会でGI初出場初優出&女子初の大会ベスト6入りを決めた。8月の蒲郡レディースチャンピオンで勲章を手にした今年は、堂々の主役候補だ。
【丸野一樹】 8月に地元・びわこ大賞で念願のGI初優勝を飾って力を示した。格上の旋回力でV戦線を引っ張り、フライングで戦線離脱した第5回大会の汚名をそそぐ。
【吉田裕平】 昨年12月の蒲郡で初V。今年7月のイースタンヤングで優出5着など、ルーキー戦線でも頭角を現してきた。フライング休みで不出場となった兄・凌太朗のぶんも活躍を誓う。
1990年(平成2年)3月27日生まれ 29歳。
神奈川県出身。
身長153cm
スリーサイズ:B89/W58/H85。
趣味/ダンス。特技/バトントワリング、ピアノ。
1996年(平成8年)12月7日生まれ 22歳。
岐阜県出身。
身長153.5cm
スリーサイズ:B78/W60/H88。
趣味/数独、ランニング。特技/ハンドスプリング、バスケットボール。
twitter:https://twitter.com/KawajiYukiko