山陽オートの『特別GI共同通信社杯プレミアムカップ』(優勝賞金600万円)は25日、第12Rで優勝戦が行われ、好スタートから2番手につけた中村雅人(38)=川口28期=が、逃げる青山周平を3周1角でインから捕らえて圧勝。大会初、通算9度目のGI制覇を飾った。グレード戦の優勝は2016年8月の伊勢崎SGオートGP以来。これで年末のSSトライアルへのポイントを10点獲得した。
2着は青山、3着には佐藤摩弥が入り、この両選手もSSトライアルへのポイントを獲得している。
◆中村雅人 「エンジンもタイヤも走路と折り合って申し分なかったし、スタートも良かったです。冷えていたぶん、先頭に立ってからもいいペースで走れました。(久々のタイトルは)焦りはなかったけど、諦めずに積み重ねでやってきたことが実を結んだと思います」
《特別GIプレミアムC・戦い終わって》
◆青山周平(2着)「スタートしてすぐにやられると思った。中村雅さんに抜かれてからは、ついていったけど手前で離されてしまいました。今年初優出で2着が取れたのはよかったです」
◆佐藤摩弥(3着)「青山君より車は強めだったけど、向こうが内を締めて走っていたのでなかなか抜けなかった。下回りをやってエンジンは良くなっていました。SSポイントは(3点)取れたけど、まだ出場は確定ではないし、もっと得点を取って年末に出られるようにしたい」
◆松尾啓史(4着)「リング交換と調整をしたが、エンジンが軽くてトルク感がなかった。走路は自分好みだったけど、合わせ切れなかったです」
◆新井恵匠(5着)「スタートは浮き気味だった。試走は24出たが、若井さんのほうが手前は強めでした」
◆藤岡一樹(6着)「スタートは浮いてしまった。外のコースでタイヤがもっとかかってくれたら前にいけそうだったけど…。エンジンは上向きなので、これを維持したい」
◆若井友和(7着)「車は悪くなかったし、スタートも自分なりに良かった。自分のレースはできたけど時計勝負になると厳しい。若い子は速いね」
◆浜野淳(8着)「落車後だったのでエンジンを組み直してクランクを換えたが、腰回りもゼロからだったので車が寝なかった。合っていなかったですね」