ボート:ニュースボート

2022.2.23 04:54

【目指せトップレーサー(159)】品川二千翔

品川二千翔

品川二千翔【拡大】

 伸び盛りとはいえ、少し見なかったあいだにA級を狙えるまで成長していた。2018年11月に徳山ボートでデビューした品川二千翔(山口)は、22年前期勝率(現在適用)が4・73で、21年後期の3・81から1点近くも伸ばしている。

 「これまではインでスタートを遅れていたけど、それが遅れなくなった。インから逃げられると、いい経験値になりますからね。それと2コース戦でも、そこそこ着が取れるようになったのが大きいです」

 内水域でのしっかりした着取りが勝率アップにつながっていると分析するが、それだけではない。自身の中でも“キッカケ”はあった。

 「(昨年8月に)F2の休み明けだった下関で初めて準優に乗って、たとえエンジンが出ていなくても悪いなりに走れている感覚が持てました。それ以降も、その感覚で走れています」

 ひと皮むけた走りは、つかんだ着を取る感覚に裏打ちされたものでもある。師匠の原田篤志は、まな弟子を「独特なターンをします。スピードに乗って旋回して、僕にはない大胆なターンをしますよ。ああいうターンを続けていれば外から、しっかりツケマイにもいけますし、メリハリのあるレースができますからね」と成長中の弟子のさらなる“可能性”を感じている。

 デビュー4年目に入り、プロとしての旋回技術は身についてきた。スタートに関しても「自分の見える景色で全速でいけるようになってきました」と重要な速攻力も身につけつつある。レース運びでは確かな成長を見せるが、エンジン出しには、まだ課題が多い。

 「休みの日は師匠と一緒にゲージを作ったりしていますが、調整の仕方はまだまだです。師匠には足よりも乗り心地を重視した方がいいといわれています」

 A1で活躍する師匠のアドバイスを受け、調整方法は変えた。足重視のときよりも1着の本数は減ったかもしれないが、2、3着が増えて大敗が減り、確実に成果は出てきている。

 「そろそろ(成績を)上げていきたいですし、毎節、準優に乗りたいです」

 結果が求められる4年目の今年は下関のフレッシュルーキーにも選出された。着実にプロのスキルを身に着けてきた23歳が、殻を破ってさらに上を目指す。(貝原貴志)

×