【クイーンズクライマックス】田口節子がまくって大会初制覇

2021.12.31 19:00

 ついに“最強女王”の座にたどり着いた。ボートレース福岡の『プレミアムGI第10回クイーンズクライマックス』(優勝賞金1500万円)は31日、第12Rで優勝戦が行われ、2号艇の田口節子(40)=岡山=が力強いまくりで快勝。2012年3月の多摩川レディースチャンピオン以来、9年10カ月ぶり3度目のGI制覇を飾るとともに、悲願の大会初優勝を達成した。2着には遠藤エミが入り、史上初の大会連覇に挑んだ1号艇・平高奈菜は3着に敗れた。また、第11Rの『GIIIクイーンズクライマックスシリーズ』の優勝戦は松尾夏海(30)=香川=が俊敏差しで制した。

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 女子では初となる全24場制覇を達成した田口が、全24場制覇の最後の舞台となったここ福岡で大会初Vを成し遂げて、また新たな勲章を手にした。

 「福岡は思い出の水面だし相性はいいと思う」と1マークはその言葉通り自信を持ったスピードに乗ったまくりで圧倒した。「展示よりも、全速でいきたかったので、起こしてからはふるかぶりでいきました」

 コンマ12で飛び込んだスリットはトップタイミング。2枠で迎えたTR1回戦と同じジカまくりで優勝をもぎ取った。

 仕上がり面でも「朝一番でギア調整してスタート特訓のときに、これならいける」と手応えをつかんでいた。TR3回戦では5着に敗れ、連勝同士で並んでいた得点率トップ争いは平高に1枠を譲る格好。「スタートに尽きる」と悔やんだが、初日の雰囲気が出てきた行き足抜群の気配なら「スローならスタートは大丈夫」と優出インタビューで話した通り、見事にその結果となった。

 冬の女王を決める戦いは最後の最後までもつれたが、優勝を手繰り寄せた決め手は「自分を信じ続けること」というメンタル面の充実が大きいだろう。

 これまでは自分を追い込み過ぎて苦しくなることもあったが、今節は「本当に楽しい」とリラックスして臨んでいた。「やっていることは今までと変わらないんですけど、これまでのペラとか、整備とか経験の延長で不安になることも、最後は自分が自分を一番信じてあげないと、と思って。今年は常にそれを頭に置いてやってきた」

 今回の賞金を足して獲得賞金5337万6000円は女子3位。賞金女王には一歩及ばずも、その顔は晴れやかだ。「大きなレースは関係なく、一節一節、優勝目指して走りたい」とプロたるゆえファンのために全力疾走を誓う。これからも一歩ずつ確かな歩みで女子レース界を盛り上げる。(貝原貴志)

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