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2020.11.18 05:00

【目指せトップレーサー(127)】中村泰平

中村泰平

中村泰平【拡大】

 新期の反転攻勢へ弾みとなったに違いない。今月でデビュー6年目に入った蒲郡のフレッシュルーキーでもある中村は先月末の徳山GIIIで通算2回目の優勝。オール3連対の快走での予選トップ通過から、準優も危なげなく逃げて自身初の優勝戦1号艇を奪取した。そして「優勝しか考えていない」と気合満点で臨んだファイナルでは、グランプリ覇者の中島孝平ら強豪相手に有言実行Vを決めた。

 「父がボートレース好きで、小さい頃から蒲郡にちょこちょこ連れていってもらっていました。小学校はソフトボール、中学は軟式野球、高校は硬式野球をやっていました」

 学生時代は白球を追ってきたが、幼少期からボートレースは身近な存在だったこともあり、「背も小さくて合っているかなと思った」と高校卒業を機にボートレーサーを志願。2度目の受験で難関とされる養成所へ入所を果たした。

 「師匠は平本(真之)さんです。レーススタイルが好きで養成所のときに教えに来てくれたこともあり、卒業してからすぐに電話をして弟子にしてくださいとお願いしました」

 愛知を代表するSGレーサーの師匠とともに周年記念初参戦となった9月末からの児島68周年では、いきなり予選を突破して非凡な才能を証明した。一方で先月のまるがめ68周年では予選敗退。それでも「GIに出たことで遠いところにあったSGやGIも頑張ればいけると思えました」と確かな手応えをつかんだ。

 前期は勝率6・04で残念ながら来年1月からA2へ降級。「旋回力やレースの走り方などまだ足りないところが多い」と上の舞台を経験して実力不足を痛感する。それでも「しっかり地力をつけてA1へ戻って、また記念を走りたい」とこの苦い経験を発奮材料に今後の飛躍を誓う。

 「記念で活躍していつかはSGに出られるようになって、平本さんに近づけるようになりたいです」。

 偉大な師匠の背中を追って、24歳の若武者がトップレーサーへの道を切り開く。