ボート:ニュースボート

2020.9.23 05:00

【目指せトップレーサー(119)】木下雄介

木下雄介

木下雄介【拡大】

 “きっかけひとつで強くなる”とはよく使われるフレーズだが、そのきっかけをつかんだ可能性は十分だ。一気にステップアップを目指す木下に熱い視線を送りたい。

 「今までで自分の成長を一番感じることができた。あとから振り返ったとき、大きいシリーズになるかもしれませんね」

 13日まで大村で開催されたルーキーシリーズでは予選4日間を433355着。自身初となるベスト18入りとはならなかったものの、“準優勝負駆け”の緊張感を初めて味わった。さらに5日目にはデビュー以来初となるイン逃げでの1着。「予選道中は自分でもいい旋回ができたと思うし、何より準優を目標にすごく集中してレースができた。いつもなら最初に5、6等を取って気持ちが折れていたけど、今回のような精神力をつねに持てたらもっとやれそうな気がします」と充実感にあふれた表情を見せる。

 国文科だった大学時代には教師を目指していたが、バイト先のすし店の大将に勧められてボートレーサーに進路を変更した。「おすしの次はレバーを握ることになりました」と、それまでは無縁だった勝負の世界に飛び込んで間もなく2年。「エンジン出しに関しては、まったく上達している実感はないですね」と苦笑いするが、大村では連日のように見せ場十分の活躍を披露。確実にレベルアップを遂げているのは間違いない。

 「予選を突破できるようにこれからも集中して走れば、おのずと勝率も上がるはず。ヤングダービーに出られるような数字を残すのが目標ですね」

 22日に熱戦の幕を閉じた地元・びわこ大会に出場する夢はかなわなかったが、いずれは晴れ舞台で大暴れしてみせる。そんな光景を見る日が来るのが楽しみだ。(倉橋智宏)