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2020.6.24 04:59

【目指せトップレーサー(106)】木谷賢太

木谷賢太

木谷賢太【拡大】

 尻すぼみに終わってしまった。先のGIII・児島ウエスタンヤングで木谷は選抜3着。初戦を2着で滑り出すと2、3日目にかけて3連勝。一時は得点率首位に躍り出たが、4日目に55着と大きく崩れ、準優も2コースから6着大敗した。

 「めちゃくちゃ悔しい。1周1マークはプレッシャーに負けて握ってしまいました。真っすぐ走って外を止めて差していたら2着が取れたかもしれないです」

 デビュー初優勝がついえる“終戦”にガックリと肩を落とした。ただ次への期待感を抱かせたのも確か。

 賢太-。その名前を見てボートファンの多くがある選手の顔を思い浮かべるはず。そう、徳島支部のSG覇者・烏野賢太だ。「自分が生まれた平成7年に烏野さんが記念を取られるなどすごく活躍されて、そこから頂いたと聞きました」。

 生まれたときから選手へのレールは敷かれていた。幼いときから祖父に手を引かれボート場へ行き、ボートレーサー養成所の受験は父親の勧めでもあった。

 「最初は興味がなかったですけどね。でも学校に合格したときは家族はめちゃくちゃ喜んでくれました。おじいちゃんは亡くなってしまったけど、おばあちゃんには『死ぬ前に優勝が見たい』といわれています。自分のレースを生きがいにしてくれているので頑張らないといけないです」

 そんな周囲の期待の中、デビューから順調に成績を伸ばしたが、昨年5月の徳山で右手を負傷。3カ月の戦線離脱を余儀なくされた。「初めてA級に上がってさあこれからっていうときだっただけに正直やる気がなくなって…。でも師匠に『(前期は)リハビリのつもりでやれ』といわれて、これまでにやっていなかった調整を試していたら成績が上がりました」。深川和仁の言葉に再び前向きな気持ちを取り戻し、来月からのA級復帰を決めた。

 少人数の香川支部だが、先のウエスタンヤングには6人が出場。「人数は少ないけど、すごく勢いはあります。自分もその波に乗り遅れるようだと終わってしまうと思っています」。練習仲間でもある同世代の活躍に刺激を受け、今はやる気に満ちあふれている。家族の願いでもある初優勝へ、波に乗れ、賢太!!