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2020.3.22 21:30

【ボートレースクラシック】吉川元浩が史上2人目の連覇達成

2着の吉川昭男(左)、3着の坂口周(右)から、ボートレースクラシック優勝を称えられる吉川元浩

2着の吉川昭男(左)、3着の坂口周(右)から、ボートレースクラシック優勝を称えられる吉川元浩【拡大】

 悲しみを乗り越え、涙の大会連覇だ!! ボートレース平和島の『SG第55回ボートレースクラシック』(優勝賞金3900万円)は22日、第12Rで優勝戦が行われ、吉川元浩(47)=兵庫=がインから押し切り圧勝。通算4度目のSG制覇を飾るとともに、1997、98年の西島義則(広島)以来、史上2人目の大会連覇、そして史上14度目となる同一SG連覇を決めた。2着は吉川昭男、3着には坂口周が入った。

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 見えない力がVロードに導いた。エース13号機とタッグを組んだ吉川元が、圧巻の逃走劇でクラシック連覇を飾った。

 「4日目からエース機らしい動きになったし、全速でスタートを行けたので先に回れば大丈夫だと思った」

 1マークで他艇の攻めを封じると、バックストレッチで後続を突き放した。

 会見では「珍しくエース機を引いたし、『後押ししてくれる何か』がありました」と言った後に堪えていた思いがこみ上げた。2月9日の近畿地区選手権(尼崎)で、ペラグループの先輩である松本勝也さんがレース中の事故により48歳で亡くなった。

 「SGを勝ったときは自分のことのように喜んでくれたし、昨年のグランプリの前には壮行会もしてくれた。実の兄貴みたいな存在でした。恩返しできないままだったので寂しいけど、喜んでくれていると思う」

 公私ともに支えてくれた先輩への思いが、涙となってあふれ出した。

 新型コロナウイルス拡大防止のため、SG史上初の無観客で行われた今大会。ウイニングランでは無人のスタンドに向かって何度もこぶしを突き上げた。

 「ピットの向こうから『吉川頑張れ』という声が聞こえたし、(1マークの奥の)橋から見ている人がいた。現場で見たいファンがいることを感じていたし、応援が伝わりました」

 画面の前で応援してくれるファン、そして天国の松本さんに向けて、感謝の気持ちを表現した。

 今年のグランプリは、ここ平和島で開催される。昨年末の住之江は賞金ランキング2位でトライアル2ndからの登場となったが、優勝戦は6着に敗退した。

 「結果を残せなくて悔しい思いをした。平和島はエンジンに左右される水面だし、また一番いいエンジンを引いてしっかり調整してグランプリを取りたい」

 今年こそ笑顔で締めくくれるように-。吉川元の挑戦は続く。(佐野友記)

■吉川 元浩(よしかわ・もとひろ) 1972(昭和47)年9月7日生まれ、47歳。兵庫県出身。96年10月に第79期生として選手登録。同期には岩崎正哉、山本寛久、中辻崇人らがいる。2007年12月の第22回グランプリ(福岡)でSG初V。今回は昨年の戸田大会からのクラシック連覇を飾るとともに、通算4度目のSG優勝を決めた。家族は妻と子供4人。164センチ、50キロ。血液型O。