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2020.1.8 04:57

【目指せトップレーサー(83)】畑田汰一

畑田汰一

畑田汰一【拡大】

 昨年は23歳のニューヒロイン、大山千広の誕生で女子ボートレース界が大いに盛り上がったが、男子にもニューヒーローとなりうるポテンシャルを秘めたホープが各地に存在する。今年から戸田のフレッシュルーキーに選ばれた埼玉の21歳、畑田汰一もそんな有望株のひとり。そのレースを見れば、一昨年5月にデビューとは思えない新人離れしたキレとスピードあるターンに目が留まるはずだ。

 「幼稚園の頃からサッカーをやってきました。高校で部活が終わって進路を決めるとき、姉が建築系の道に進んでいて自分もと思っていたのですが、父がボートレース好きで選手になってほしいと勧められて…」

 ボートレースとは無縁の根っからのサッカー青年。しかし「最初は嫌々だったんですけど勝手に願書を出されていて」と父の熱意に促され戸田ボートをはじめ関東圏のレース場や児島のSGまで遠征してボートレースを観戦した。そして難関とされるボートレーサー養成所の試験を一発パス。「たまたまが重なりすぎました」と謙遜するが、サッカーで培った高い身体能力や「やるしかないと決めてからはガチで勉強しました」と強い気持ちを貫いて新たな世界を切り開いた。

 養成所ではリーグ戦の勝率上位で争われるチャンプ決定戦に進出して準V。2018年5月のデビュー節(戸田)で初1着を挙げるなど潜在能力の高さを示し、デビュー3期目の前期(昨年5~11月)は事故点過多に陥りながら自己ベストの勝率4・63を稼いだ。

 「(中田)竜太さんのグループでお世話になっています。A級にはすぐなりたいし、次の期はA1に上がるくらいの気持ちでいきたい。桐生(順平)さんや竜太さんと同じようにヤングダービーを獲りたいです」と今期以降の飛躍を誓う。「父とはレース後の連絡で『お疲れさま』と話すくらいですけど、いまはボートレーサーになれてよかったです」。周囲の支え、そして転機を作ってくれた父への感謝を胸に、2020年を大ブレークの年にする。(小出大輔)