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2019.10.30 04:55

【目指せトップレーサー(74)】佐藤隆太郎

佐藤隆太郎

佐藤隆太郎【拡大】

 記念戦線でどこまで通用するのか楽しみな逸材の一人だ。佐藤のデビュー初優出(3着)は2016年9月の「サンケイスポーツ旗争奪 飛龍賞」。4~6のダッシュコースを主戦場とするデビュー2年未満の若手が、初めて走る住之江で格で勝る相手と互角に渡り合う姿は記者に鮮烈な印象を残した。

 「叔母さん(飯倉郁子さん、故人)がボート選手で、おじいちゃんに小さい頃からレース場に連れていってもらって選手になれといわれていました。高校3年の進路を決める際にボートレーサー養成所の試験を受けて、高校卒業後、2回目の受験で合格しました」

 小学校に入る前から始めたという根っからの野球少年。高校野球の名門、山梨学院大付高では「レギュラーではなかったけどセカンドをやっていました」と白球を追って汗を流した。一方で幼少期からボートレースとの縁も深く、卒業を機にボートレーサーを志す。養成所修了時には勝率上位者が覇を競うチャンプ決定戦に選出され、ポテンシャルの高さを証明した。

 今年8月の徳山ルーキーシリーズでは減点を挽回しての優出6着と奮闘。「整備士さんからも『よくエンジンを出すね』といわれました」と整備調整力にも磨きをかけて、目下の今期(5月~)勝率は自己最高の6・79とA1初昇級を確定的にしている。

 「住んでいる地区とかが近いこともあり、長田(頼宗)さんに近況報告やレースで気になった所を見てもらい、アドバイスをもらっています」とSG&GI覇者として大舞台で活躍する先輩に師事。先月の鳴門一般戦で通算V3を達成し、三国ヤングダービーではGI初参戦&初1着を果たし予選突破と健闘した。「A1級となって記念を走ることが身近な目標です」。

 来月にはデビュー5年目を迎える伸び盛りの25歳が、ワンランク上の舞台で躍動するシーンはもう目の前まで迫っている。(小出大輔)