【目指せトップレーサー(59)】外崎悟

2019.7.17 04:57

 前途有望なボートレーサー誕生にメディアが一役買った。今年5月でデビュー6年目を迎えた外崎(とのさき)は、前期(昨年11月~今年5月)自身2度目の勝率5点台となる5・02をマーク。5月には地元の戸田で通算2回目の優出(6着)を果たすなど着実に力をつけている埼玉の成長株だが、“あの日あの番組”を見なければ“ボートレーサー外崎悟”はこの世に存在していなかっただろう。

 「北海道で札幌の大学に通っていて、4年生の就職活動中にたまたま深夜テレビをつけたら106期生のドキュメンタリーをやっていて。“なんだこの世界は!?”と興味を持ちました」

 将来の進路に思い悩む-どこにでもいる大学生は、偶然テレビで流れた世界に好奇心を持ち即座に行動へと移す。「飛行機に乗って東京の平和島でレースを見ました。その水しぶきや迫力に人生で初めてやりたい仕事に出会えた感じでした」と一気に魅了されてボートレーサーを志す。「3回目の受験で3次までいっていたのに落ちて。“これで最後!”と受けた4回目で合格しました」と2年間を費やして、念願だった夢への扉をこじ開けた。

 「赤羽克也さんにお世話になっています。何よりメンタル的なアドバイスが大きいですし、ここ(7月の津ルーキーシリーズ)にくる前にも電話をもらいました」とA級常連として活躍する同支部の先輩に師事する。「前回(2018年後期)の勝率5点台はいいエンジンをよく引いたので。前期は悪いエンジンでも普通くらい出せるようになってきて、同じ5点でも違うと思います」と機力出しの向上に手応えを感じ取る。先の津ルーキーシリーズも選抜戦3着と奮闘。今期勝率6点を大きく上回り、“飛び級”のA1初昇級も視野に入る好ペースを刻む。

 ボートレース振興の一翼も担うメディアとして、この記事をきっかけに外崎と同じようなボートレーサーが一人でも多く誕生すれば幸いだ。(小出大輔)

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