ボート:ニュースボート

2019.7.10 04:50

【目指せトップレーサー(58)】井本昌也

井本昌也

井本昌也【拡大】

 ライバルの存在が自らを成長させる。井本は一昨年5月、徳山で同県同期、そして同級生でもある佐々木完太とともにデビュー。

 「1期目の勝率は2人とも全く一緒だったんです。2期目と3期目は僕が勝ったんですけど、前期(4期目)は負けました」

 2人とも“チャンプ決定戦”に進出するなど、やまと学校時代(現ボートレーサー養成所)から有望視され、刺激し合った間柄。デビュー後も両者とも順調に勝率を上げていたが、井本は前期初めて勝率を下げ、佐々木にリードを許した。

 ダッシュからのレースにこだわる佐々木とは違い、井本はステップアップへ、今期からスローに入り出した。「2コースとかは難しいですね。でもしっかりとダッシュ乗りのいいのが行けたら、何とかやれるのかな、と思っています。3期目は外からでもしっかりと着を取れていたので、それと組み合わすことができたら成績は上がっていくと思っています」と課題を持ちながら、新たな試みにも前向きに取り組んでいるだ。

 ボートとの出会いは高校時代。友達に誘われ「付き合いで仕方なく行った」徳山のペアボート体験。最初は興味は全くなかったが「1回乗ったら“どはまり”しました。帰りにはもう、試験対策のために握力マシンとを買いましたから。母親にも『ボート選手になる』と宣言しました」。周囲はもちろん、本人も驚くほどの、まさに“運命の出会い”で将来が決まった。現在はペアボートを運転してくれた、その時は名前も知らなかった森永隆とともに吉村正明に師事しながら腕を磨いている。

 「今期はまた佐々木に勝ちたいです。そして早くA級に上がれるように頑張ります」

 互いに切磋琢磨しながら近未来には山口を代表するレーサーになってみせる。(井置浩二)