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2019.1.9 04:56

【目指せトップレーサー(33)】宮田龍馬

宮田龍馬

宮田龍馬【拡大】

 平成から新年号に変わる今年、弱冠20歳の若武者が飛躍を誓う。一昨年11月に121期生としてデビューした宮田は、ここまで133走して未勝利。昨年5月に浜名湖で挙げた2着1本だけで「2期目は事故も多くて…。思っていた以上にやれませんでした」と、淡い期待もほのかな自信も粉々に吹き飛んでしまった。

 小学生のころから野球に打ち込み、すでに中学から硬式に移行。進学した姫路工業高では1学年上の世代からベンチ入りし、レギュラーとなってからは二遊間を守った。全国大会出場を目指して練習に明け暮れる毎日だったが、残念ながら兵庫県ベスト8が最高。甲子園の夢が破れると同時にプロへの道も断念したとき、ふと小さいころに「自分、ボート選手になったらどうや」というチームメートの父親にいわれた何気ない言葉を思い出した。

 それまで興味も関心もなかった世界だが、受けてみると2度目の試験で合格。「学科さえ通れば絶対受かると思った」。自分に合っている、向いていると直感したのかもしれない。さすがにプロの水は甘くなかったが、まだスタートラインに立ったばかり。同じ姫路工出身の高野哲史に師事し、「高野さんに『乗らないとうまくならないから、できるだけボートに乗って練習しろ』といわれています」と師匠の教えに従い、レースの合間は地元の尼崎で特訓に励んでいる。

 負ける悔しさは散々味わった。今年は勝つ喜びを積み重ねていきたい。まずは「初勝利とB1級になること」としっかり足もとを見つめ、現実的な目標を掲げる。そして「将来的には記念(特別戦線)で活躍できるようになりたい」とあの坂本龍馬のような青雲の志、でっかい未来予想図を描く。野球少年だったころに仲間と考えた『何苦楚(なにくそ)魂』を心の支えに大きく羽ばたく。