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2017.12.8 09:23

【鳴門・GI大渦大賞特集】注目選手(3)山口達也

 レースをおもしろくしてくれる“くせ者”が元気な姿で記念に戻ってきた。一昨年、昨年とスタート事故に苦しんだ山口が10月の桐生61周年、11月・蒲郡ダイヤモンドカップ、12月・尼崎65周年とGIで3節連続の予選突破。

 「やっと…。やっぱりGIはいいですね。賞金が高いのもあるけど(笑)、走っていても楽しい」

 2011年9月の桐生55周年(〔3〕着)からGI優出は8回、13年の平和島ダービーではSG優出(〔4〕着)も経験。順調にキャリアを積み重ねてきたが、15年の宮島グラチャンでの2連続Fで暗転。B1に陥落し、その後も焦りからFを繰り返す負の連鎖。完全に泥沼にはまりこんだ。

 「宮島もそうだけど、その年の3月の若松(優勝戦)でのFから完全にリズムを崩しました。そこから2年間でFが7本ですから。今年の目標はFを切らないことで、ここまで来た」

 その目標通りに今年はスタート事故ゼロ。気持ちに余裕が生まれるのと比例して成績も急上昇だ。9月の蒲郡で14年9月の福岡以来、3年ぶりの優勝を果たすと三国、浜名湖と破竹の3連続優勝を挙げた。

 「エンジンは出せていると思うけど、記念ではもう少しの部分も感じる。(まくりに行った)桐生(周年)の準優(6着)も、はめとかないと。もう3分の1艇身ぐらい伸びていればもっと簡単に勝てる。まあ一番いいのは伸びでプレッシャーを与えて内の艇に握ってもらって差すのがいいんですけどね。行ったらダメと思いつつ、性格的につい攻めていっちゃうんですよ」

 攻撃的な姿勢とともに、時に見せる大胆な進入や伸びに特化させた一撃仕様など、レーススタイルはファンの興味をかき立てる。

 「蒲郡(DC)も準優(4枠=4着)は6枠も想定してチルトを跳ねようか、前ヅケに行こうか、考えていたんですけどね。コースは足と相手との兼ね合いもあるけど、今まで内に入ったり、(3)カドにしたり、自分なりに引き出しは作ってきたつもり。それがこれからの勝負どころで出せればいいですね」

 念願のタイトル奪取へ、変幻自在に攻める。

 ◎…山口は10月から44走して1着17回(38・6%)。連対率は52・2%と好調ぶりは数字にも表れている。インは8戦7勝だが、(2)コースは2戦2勝の好成績。また、(3)コースの連対率は70%。このセンター一撃は要警戒だ。