ボート:ニュースボート

2016.6.8 04:35

【想艇部】向所浩二、SG奪取に向け気合みなぎる

 実にすがすがしい。先月25日からの児島一般戦を走ってい向所浩二だ。初日前半は6枠で逆らうことなく(6)コース。見事に逆転で1着を奪う。12Rは4枠。普通なら(4)カド。ところがピット離れで遅れた。前付けかと思われたが、ここも(6)コース。結果はBSで伸びて2着に好走した。

 記者も潔くて爽やかな気持ちになった。いま脂が乗る43歳に話を聞いた。

 「自分のミスやから仕方ない。回り込みなんて自分の性分に合わない。性格やね。真っすぐが一番。レースもまくって勝つのが理想型やから」

 兵庫県淡路島生まれ。ボート選手になったのは父親の建二さん(66)の影響だ。「父親が大のボート好き。よく鳴門ボートに連れていかれた。父親も選手になりたかったけど、視力が弱くて断念。お前が代わりになれと」。だから何の違和感もなく選手の道を選んだという。

 当時、その鳴門ボートを席巻していたのが往年の名選手・中道善博氏。向所は子供心に「選手になって中道さんをやっつけたい」と学校の文集に書いていたと振り返る。

 初日の好走ですっかりリズムに乗った向所は勝ち進んで優勝戦へ。(3)コースからまくり差しで仕留めて、今年V4。来年のSGボートレースクラシック出場の目安となる年間V6へ一歩近づいた。

 「40を越したけど、まだSGでもやれると思ってます。それには出場の権利を取らないとダメ。頑張る以外にないですから」

 2005年芦屋チャレンジカップ、06年浜名湖グラチャンとSGでは2度優出の実績がある。

 ボートレースの醍醐味を聞くと「一気に伸びてまくるのが理想」。記者も同感だ。「おやじもまくりが好きだった。猛烈に伸びてSGを獲る。夢やろうけど…」。そんなことはない。気合を入れて後半戦に挑む。(川越利明)