【想艇部】化ける可能性秘める松山将吾

2016.5.11 04:56

 びわこボートで4日まで開催されたGWシリーズ「ビナちゃんカップ」は吉川昭男が2年8カ月ぶりの地元V。表彰式では「もう華麗なレースはできないけど、これからは加齢臭を感じさせるような味のある走りを見せていきたい」と、“びわこ番長”がギャグを交えた喜びのスピーチでファンを沸かせていた。

 その節の2日目、4月30日が前期の最終日。びわこの準地元スター候補・松山将吾(21)=滋賀=は勝率3・89でデビュー4期目を終えた。目標に掲げていた4点にはあと一歩及ばず「ちょっとレースが消極的だったかも」と反省するが、地元では最近6節で3回の予選突破。準優の壁が厚いものの、実力は確実に上昇カーブを描いている。

 「最近は落ち着いて周りが見えるようになってきた。今までは熱くなりすぎて、毎レース120%の力を出し切ろうと走ってた感じでしたからね」

 自主訓練中の松山を見たある選手が「あの子、うまいねえ。僕なら絶対に舟券を買い続けますよ」と、舟券を買うことができないレーサーからすれば最大級の賛辞を贈るほど、ターンのキレ、スピードは抜群。これから経験さえ積めば、一気にブレークする可能性は大いにあるはずだ。

 同じ吉川昭男門下の兄弟子にあたる丸野一樹が7月から初のA1昇格。「間違いなく刺激になってます。僕も早く追いつきたいけど、A級にこだわって小さくまとまることはしたくない。思い切ったレースがしたいです」と力を込める。

 今期からはスローも解禁。師匠の吉川が「コースを取るようになったら、あいつは化けるよ」と太鼓判を押すように、将来性豊かな素質が開花するのは間近だ。その瞬間をしっかり見届けたいと思っている。

 (倉橋智宏)

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