『GII山陽王座防衛戦』で2度目のグレードレース制覇を果たした緒方浩一(右)と、師匠の田中泰彦【拡大】
山陽オートの『GII第3回山陽王座防衛戦』(優勝賞金150万円)は24日、第12Rで優勝戦が行われ、緒方浩一(34)=山陽30期=が逃げ切り圧勝。2013年12月の山陽GIスピード王決定戦以来、2度目のグレードレース制覇を果たした。
◇
10線の緒方がスタートで0ハン浜野を叩き主導権を奪取。斑走路で後続に影を踏ませぬ圧逃劇を演じた。
「大好きな最高の走路になった。Sもエンジンも良かった。疲れず走れた」
期するものがあった。前検日に師匠の田中泰彦(山陽)から、今節で引退の意向を告げられた。
「最低優出しようと思った。V戦のスタートラインに立ったら、取りたい気持ちがめちゃくちゃ強くなった。親孝行ができました」
走路から引き揚げ師匠と対面すると、涙がこぼれた。
「次はSGで頑張ります。このメンバーで勝てたから、頑張ればやれる」
このVを糧に、さらなる飛躍を誓った。(渡辺寿輔)