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2019.6.5 21:50

オートレース34期生が卒業式 最優秀賞は上和田

(左から)特例枠の野本佳章、上和田拓海、女子で初めて優秀賞を授与された松尾彩

(左から)特例枠の野本佳章、上和田拓海、女子で初めて優秀賞を授与された松尾彩【拡大】

 オートレース第34期生の卒業式が5日、筑波サーキット(茨城県下妻市)内にある選手養成所で行われ、女子5人を含む18人がが卒業証書を受け取った。34期生は20人いて、この日は全員が顔をそろえたが、2人は負傷のため卒業検定を受けておらず、まだ卒業はしていない。このほか、さらに負傷中の卒業生2人を除く34期生たちは、8日の飯塚を皮切りに各場でデビューする。

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 昨年9月に選手候補生として入所した第34期生が、9カ月間の養成期間を経てついにプロレーサーとしてのデビューを果たす。

 最優秀賞は、特例枠で合格したロードレース出身の上和田拓海(たくみ、22)=川口=が受賞。「オート界の新たな力となり、永遠に輝き続けることを宣言します」と答辞を述べた。上和田は、オートレースのSG覇者である阿部光雄氏(引退)が監督を務めるチーム・ノリックに所属していた縁で、オートレーサーへの転身を決意。「ロードで走っていた選手がオートレースでも活躍しているので、同じように結果を出せれば。まずはデビュー戦の1着。狙うところはそこしかないです」と、強く意気込んだ。

 もう1人、特例枠でトライアル世界選手権に出場経験のある野本佳章(伊勢崎)も、卒業検定タイムトップを計時するなど、将来を期待される有望株。「オートバイに乗ることが大好きなので、養成所の訓練は楽しんでできました。でも、実地訓練で自分の遅さを改めて実感させられたので、早くスピードに慣れるようにしたい。車名は『バベーネ』。イタリア語で“すべてがうまくいく”という意味なので、この通りにいくようにと願ってつけました」と目を輝かせた。

 なお、信沢綾乃、早川瑞穂と、まだ卒業検定タイムが出せていない米里崇徳、石本圭耶の4人は、訓練中のけがでデビューが遅れる見込みだ。

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 ★女子のパイオニア・佐藤摩弥に追いつけ追い越せとばかりに、34期生から5人の女子レーサーが誕生した。その中でも女子で初めて優秀賞に輝き、期待されるのが、前職が自動車のディーラーという異色の経歴を持つ松尾彩(30)=山陽=だ。卒業検定タイムは34期生のなかで3位タイをマークするなど、男子も顔負けのスピードの持ち主。「優秀賞は光栄です。でも目指していたのは最優秀賞なので悔しい。デビューしてから最優秀新人賞が取れるようにしたい」と志は高く、オート界をさらに盛り上げてくれそうだ。